レイチェル・クラーク
米国出身の女性モデル―レイチェル・クラーク(Rachel Clark)〔1989年2月12日生〕。
北アメリカの遥かなる大地に横たわるアメリカ合衆国~その南の外れで大西洋の溜まりに向かって突き出たフロリダ。
この暖かな半島の地のウェスト・パーム・ビーチという町にその生を享けたレイチェルは、高校時代にあってはまさしく『醜いアヒルの子』のごとく―周囲から孤立してしまうなど、決して『華やか』とは言えなかった少女時代を持った。
そんなレイチェルがモデルとしての胎動を見たのは2007年―おおよそ18歳のときだった。
スプリームという小規模なモデル事務所との契約を得て、さっそくこの国の『ファッション・キャピタル』―ニューヨークへと赴いたうえで、この町の生んだプロエンザ・スクーラーというファッションブランドの秋季のショーを開幕。
間もなくフランスのパリとイタリアのミラノ―これら歴史ある『装いの都』に展開する『ウーマン』というモデル事務所との契約を得たレイチェルは、続けてパリのファッション・ウィークへのデビューを飾り、ドリス・ヴァン・ノッテンとジバンシイとルイ・ヴィトンとイヴ・サン・ローランという、錚々たるファッションブランド群の秋季のショーを歩いていった。
そのキャリアの始動の年であったに過ぎなかったこの年は、同時にモデル―レイチェル・クラークの躍進の年でもあった。
エル誌ポルトガル版の表紙への登場を皮切りに、自身のモデル事務所たるスプリームの同僚らとともに母国のハーパース・バザー誌に、続けて同誌に単独で登場、その翌月にまたも同誌に登場。
ブラジル出身のカロリーナ・パントリアーノというモデルとともにルイ・ヴィトンの冊子に~マリオ・テスティーノというペルー人写真家の撮影を受けてドルチェ&ガッバーナの広告に~バーニーズ・ニューヨークという母国の高級百貨店のカタログに~同じく母国のニーマン・マーカスという有名百貨店のカタログに~。
・・・まさに破竹のごとき勢いとともに数多の媒体に登場。
やがて大西洋を越えてミラノとパリを舞台に、コスチューム・ナショナル、サルヴァトーレ・フェラガモ、クリスチャン・ディオール、エルメス、ジバンシイ、ジョン・ガリアーノ、ランヴァン、・・・こうしたファッションブランド群のショーを修飾し、その『躍進』の年を終えたのであった。
ルイ・ヴィトンの『クルーズ』の広告の仕事とともに2008年の幕を開けると、フランスの『ミクスト』という雑誌の表紙を飾って年も後半に移ろい、フレア誌イタリア版の表紙を飾ってのちに、同郷のシャネル・イマンとナミビア出身のベハティ・プリンスルーとともに、ヴィクトリアズ・シークレットの『ピンク』の広告塔への起用を受ける。
フランスの『レビュー・デ・モード』というファッション雑誌の表紙に姿を見せ、ヌメロ誌の日本版に登場したうえ、同郷のシャナン・クリックとともにリーバイスの広告を飾った。
・・・そんなこの年にあっては、ニューヨーク・マガジン誌による『東欧やブラジルの人材に押されて凋落してゆく米国のモデル輩出の勢いを盛り返す期待の新人』という触れの特集において、アリソン・ニックスやアリ・マイケルやアレクサンドラ・トムリンソンなどといったモデルらとともにそのうちの一人に選ばれることにもなった。
その経歴のうちに飾ってきたコレクション―歩いてきたショーの数々は、アンドリュー・ゲン、アンナ・モリナーリ、アクアスキュータム、ブルマリン、クリストファー・ケイン、ダックス、ドリス・ヴァン・ノッテン、ジバンシイ、フセイン・チャラヤン、ジョナサン・サンダース、ロエベ、ルイ・ヴィトン、マルニ、モスキーノ、プロエンザ・スクーラー、リュ・ドゥ・マイユ、イヴ・サン・ローラン・リヴ・ゴーシュ、アディダス、アレキサンダー・ワン、アマンダ・ウェイクリー、アン・ドゥムルメステール、BCBG・マックス・アズリア、バッソ&ブルック、ベルスタッフ、ベティ・ジャクソン、ビバ、コスチューム・ナショナル、チャップリン、クリスチャン・ディオール、シンシア・ローリー、シンシア・ステフィ、ドルチェ&ガッバーナ、エミリオ・デ・ラ・モレーナ、アーデム、フランチェスコ・スコーニャミリオ、フランキー・モレロ、ヘルムート・ラング、イエンス・ラウガセン、ジョン・ガリアーノ、ジュリアン・マクドナルド、ラコステ、ランヴァン、マルケッサ、マウリツィオ・ペコラーロ、ミッソーニ、モニーク・リュイリエー、ネイサン・ジェンデン、オスマン・ヨセフザダ、PPQ、ポール&ジョー、リチャード・チャイ、リチャード・ニコル、ロッコ・バロッコ、ロダルテ、ロクサンダ・イリンチック、サルヴァトーレ・フェラガモ、シャロン・ワコブ、テル・エ・バンティーヌ、サクーン、ユニーク、VPL、ヴァネッサ・ブリューノ、ヴィヴィアン・タム、ウィロー、・・・。
薄茶色の髪に緑色の瞳。その身長おおよそ1.79m。エリン・ハザートン、ハンネ・ギャビー・オディール、イエケリーヌ・スタンジェ、ジョーダン・ダン、ソフィ・ベレリズ、タイラー・リッグス、・・・こうした同業者らとの交友を持つ。
そして、アニメ鑑賞、ビリヤード、オンラインRPG―いわゆる『ネトゲ』―、マンガ、カラオケ、・・・こうしたものが趣味。
そんなモデル―レイチェル・クラークは、実に食うか食われるかの熾烈な競争が繰り広げられているこの世界にあって、まるで有力な後援者に恵まれでもしたかのようなあまりに鮮やかな『上昇』とともに、『美』の遥かなる舞台へとその名を知らしめ始めている。
資料
- Rachel Clark - Model Profile - Fashion on New York Magazine
- Profile of fashion model Rachel Clark - ファッション・モデル・ディレクトリ
- American Girls Are Back on the Runways -- The Cut: New York Magazine's Fashion Blog