劉雯

中国出身の女性モデル―劉 雯(りゅう ぶん)刘雯(リウ・ウェン)―〔1991年生〕

ほほ笑む劉雯 2007年6月4日
ほほ笑む劉雯 2007年6月4日

欧亜の大地の東の外れに遥かなるその域を広げる中国大陸―中華人民共和国。

この大いなる国のうちの南方~内陸の地に位置する湖南省のその更なる南部に佇む永州という町にその生を享けた雯は、そのきっかけはここに不詳ながらも、西暦2005年―おおよそ14歳という若さにあってモデルの仕事を始動。

その経歴が本格的な幕開けを見たのは、それからおおよそ2年後―2007年のことであった。

『フォー・ヒム・マガジン』という男性誌のその中国版にあたる『男人装』という雑誌の表紙への登場を皮切りに、ヴォーグ誌とハーパース・バザー誌という有名雑誌の中国版に続けて登場。

それからほどなくののちに、コスモポリタンという雑誌の中国版に現われ、カール・ラガーフェルド、ヴィクター&ロルフ、・・・こうした名のあるファッションブランド群のモデルを務めた。

同じく中国版のマリ・クレール誌の表紙を飾ってこの年を終えると、パリ~そしてニューヨーク・・・これら歴史ある『ファッションの都』に展開するマリリンという名のモデル事務所との契約を得たうえで、イタリアのこれまた歴史ある『装いの町』―ミラノへ。

ポリーニのランウェイを歩くウェン 2008年度秋季
ポリーニのランウェイを歩くウェン 2008年度秋季

・・・この町を舞台に、トラサルディ、バーバリー、コスチューム・ナショナル、ポリーニ、・・・こうしたファッションブランド群のショーを飾り、めくるめくランウェイの世界へのデビューを同時に飾ると、間もなくフランスへ~パリを舞台にシャネル、エルメス、ジャン・ポール・ゴルチエ、ケンゾー、メゾン・マルタン・マルジェラ、・・・錚々たるファッションブランド群のショーを歩いていった。

『世界』の舞台にその名を見せたばかりのこの2008年という年は、モデル―リウ・ウェンにとってのささやかな躍進の期と言えた年でもあった。

同じく中国出身の裴蓓というモデルとともにエル誌の母国中国版の表紙に登場。更には同国版のヴォーグ誌に姿を現し、アメリカ合衆国に飛んでマイアミという町を舞台にシャネルのショーを修飾―。

次期スーパーモデルとしての期待を集める米国出身のシャネル・イマン(右)とともに笑うウェン。
次期スーパーモデルとしての期待を集める米国出身のシャネル・イマン(右)とともに笑うウェン。

そうして年の半ばを過ぎると、米国発のカルヴァン・クラインというあまりに名高いファッションブランドの送る『ワン』という名の香水との契約を獲得。

その仕事を通して、同じく米国の生んだスティーブン・マイゼルという、ファッションの―そしてモデルの世界にあまりに高くその名を馳せる写真家のその被写体となる機会に恵まれた。

その経歴のうえで飾ってきたコレクション―歩いてきたショーの数々は、アンドリュー・ゲン、アントニオ・ベラルディ、バーバリー・プローサム、シャネル、コスチューム・ナショナル、エマニュエル・ウンガロ、ギャスパー・ユルケヴィッチ、エルメス、フセイン・チャラヤン、ジャン・ポール・ゴルチエ、ケンゾー、ラウラ・ビアジョッティ、メゾン・マルタン・マルジェラ、マウリツィオ・ペコラーロ、ポリーニ、ロベルタ・スカルパ、トラサルディ、3.1・フィリップ・リム、アカデミー・オブ・アート・ユニヴァーシティ、アナ・スイ、BCBG・マックス・アズリア、カルロス・ミーレ、キャロリーナ・ヘレラ、ギャップ、アイザック・ミズラヒ、ジェイソン・ウー、マーク・ジェイコブス、マシュー・ウィリアムソン、ナルシソ・ロドリゲス、ニコール・ミラー、オベディエント・サンズ・アンド・ドーターズ、オーネ・ティテル、ピーター・ソム、Phi、プリーン、ラグ&ボーン、リーム・アクラ、リチャード・チャイ、サリ・ゲロン、ヴェラ・ウォン、・・・。

黒髪に黒の瞳。その身長おおよそ1.80m。仕事をともにした同郷の裴蓓、大韓民国出身のハイ・パク、・・・こうした同業者らとの交流を持ち、いつしか自身の写真を交えた『刘雯的BLOG』という名のブログの発信を開始。

近年の母国で大いなる台頭と著しき活躍を見せる南部勢―そのひとりたる南部出身者とあってか、『”海を越えた中国人”にありがちな”斜め30°を越して大きく引き吊り上がったそれ”』とは明らかに違った『イマドキの眼』・・・少なくともとある先輩に比せば大いに・・・『華』を宿した顔相。

それは母国との浅からぬ歴史的交わりを持つ海の向こうのとある島国にあっても―少なくともとある先輩に比せば大いに―肯定的なる認知と人気を得ることが可能となろう容貌。そして自身と同じ湖南省生まれの李純という名の女性―この女性の所属するモーニング娘。という集団におけるこの女性の同僚たる久住小春という名の少女のそれに少し似た特徴的な笑い歯茎。

そんな中華のモデル―劉雯は、少女期という時代にあって始動の日を見た『美』の経歴を着々とそこに積み上げつつ、そうして海を跨いだ大いなる『装い』の世界にその名をしだいに知らしめ始めている。

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