イングナ・ブターネ

ラトビア出身の女性モデル―イングナ・ブターネ(Inguna Butane)〔1986年2月24日生〕

イングナ・ブターネ―2006年、ジャンバティスタ・ヴァリの秋季コレクションの舞台裏にて。
イングナ・ブターネ―2006年、ジャンバティスタ・ヴァリの秋季コレクションの舞台裏にて。

西暦1986年―当時まだソビエト連邦の一角としてあったラトビアのその首都―『バルトの真珠』と称されもするリガという町に生まれた彼女は、いつしかモデルとしての道を歩むようになった。

おおよそ17歳のとき―2003年に、イタリアのミラノで開かれた春季コレクションにてフェンディのランウェイを飾り、モデルとしての本格的な経歴を始動。

その翌年にはアルマーニという名ブランドのジーンズの広告塔を務め、更にその翌年―2005年にはドルチェ&ガッバーナの秋季のキャンペーン広告に姿を見せる。そこではスティーブン・マイゼルという名写真家との出会いもあった。

米国発のヴァニティ・フェアという歴史あるファッション雑誌のもとで『装いのスラブたち』―そんな触れの特集に登場したこの年には、パトリック・デマルシェリエというフランス人写真家の被写体となったうえで、ナタリア・ヴォディアノヴァ、カルメン・カース、カロリナ・クルコヴァ、ユージニア・ヴォロディーナハナ・ソークポヴァ、マリヤ・ヴジョヴィック、ナターシャ・ポーリー、ヴァレンティナ・ゼリャヴァ、・・・こうしたロシアや東欧諸国からやってきたモデルらと対面。

イングナ―2006年、バッジェリー・ミシュカの春季コレクションのランウェイをゆく。
イングナ―2006年、バッジェリー・ミシュカの春季コレクションのランウェイをゆく。

毎年毎季にわたって数多のコレクションに参加するなかで、ボッテガ・ヴェネタ、そしてイヴ・サン・ローランの化粧品―2006年にはこれらの広告塔へ。同業のジュリア・ダンストールシャネル・イマンらと仕事をともにした。

そのキャリアもついに5年目の時を廻った2007年にあっては、ベラルーシ出身のオルガ・シェレールとマケドニア出身のカタリナ・イワノフスカという2名の女性モデルらと並び、ヴァレンティノ―このあまりに名高いファッションブランドの45周年を記念するイベントに登場した。

その経歴のうちに飾ってきた広告の数々は、アクリス・プント、アラクス、アルマーニ・ジーンズ、バーグドルフ・グッドマン、ボッテガ・ヴェネタ、ブルックス・ブラザーズ、ドルチェ&ガッバーナ、エスカーダ、ジャック・デサンジュ、ロレアル、ルイ・カトルズ、マーク・コスメティックス、マックス・マーラ・ウィークエンド、ニーマン・マーカス、ロベルト・ボッティチェッリ、ヴィクトリアズ・シークレット、・・・。

エスカーダの広告を飾るイングナ ―2007年春/夏季
エスカーダの広告を飾るイングナ ―2007年春/夏季

飾ってきたコレクション―歩いてきたショーの数々は、ダーク・ビッケンバーグ、フェンディ、ヴァレンティン・ユダシュキン、アン・ドゥムルメステール、アントニ&アリソン、アツロウ・タヤマ、ベン・デ・リシ、エレウノ、フロスト・フレンチ、ギャスパー・ユルケヴィッチ、ジョン・ロシャ、ジュリアン・マクドナルド、ラ・ペルラ、ラウラ・ビアジョッティ、マーガレット・ハウエル、サルヴァトーレ・フェラガモ、アクリス、アルベルト・ビアーニ、アンゲロス・フレンゾス、ブルガリ、ディーチェ・カヤック、ディースクエアード、エンポリオ・アルマーニ、エレウノ、フランキー・モレロ、ヴィクター&ロルフ、ヨージ・ヤマモト、アレキサンダー・マックイーン、アリス・ロイ、ベイビー・ファット、ベルスタッフ、チャイケン、キャロリーナ・ヘレラ、ダックス、デレク・ラム、エマニュエル・ウンガロ、グッチ、オスカー・デ・ラ・レンタ、パコ・ラバンヌ、ピーター・ソム、ポリーニ、ロッコバロッコ、スポートマックス、タムセン、テューラ、ヴェルサーチ、ザック・ポーゼン、アンドリュー・ゲン、アントニオ・ベラルディ、ビーシービージー・マックス・アズリア、バッジェリー・ミシュカ、バナナ・リパブリック、バルバラ・ビュイ、ビブロス、キャシャレル、チャップリン、コスチューム・ナショナル、シンシア・ステフィー、ドルチェ&ガッバーナ、ダグラス・ハナント、エミリオ・プッチ、ガエタノ・ナヴァッラ、ジャンバティスタ・ヴァリ、ヘザレット、ケネス・コール、ケンゾー、ラコステ、ランヴァン、ルカ・ルカ、マシュー・ウィリアムソン、マイケル・コース、ミッソーニ、モスキーノ、ニナ・リッチ、プロジェクト・アラバマ、ラルフ・ローレン、ロベルト・カヴァリ、シャロン・ワコブ、ソニア・リキエル、ステラ・マッカートニー、スティーブン・バロウズ、テンパリー、ヴァレンティノ、ヴェラ・ウォン、ヴェロニク・ブランキーノ、ウィロー、イーガル・アズルーエル、6267、アン・クライン、バルマン、ビル・ブラス、ボッテガ・ヴェネタ、クリスチャン・ディオール、ダナ・キャラン・ニューヨーク、ジャスミン・ディ・ミロ、ジョン・ガリアーノ、ジャスト・カヴァリ、ロエベ、ナルシソ・ロドリゲス、サクーン、ヴィヴィアン・ウェストウッド、シャネル、マーク・ジェイコブス、アルマーニ・プリヴェ、エトロ、ジャンフランコ・フェレ、ジュリアナ・テーゾ、シモネッタ・ラヴィッザ、アン=ヴァレリー・アッシュ、バリッツァ、ブルマリン、ドゥー・リー、エルマンノ・シェルビーノ、ミス・ビキニ、ポール&ジョー、リーム・アクラ、ソニア・フォルトゥーナ、ティビ、ロサ・クララ、・・・。

茶髪に青の瞳。身長おおよそ1.76m。デニサ・デヴォラコヴァ、フラヴィア・ディ・オリヴェイラ、カタリナ・イワノフスカ、ナターシャ・ポーリー、オルガ・シェレール、ロージー・ハンティントン、タチアナ・リヤドクリナ、タチアナ・ウソヴァ、・・・といった同業の者らとの交流を持ち、絵画と文学とインテリア・デザインが趣味。

そんなモデル―イングナ・ブターネは、貧乏極まる母国をいつしか後にし、アメリカ合衆国の『ファッション・キャピタル』―ニューヨークにその居を定めつつ、『美』の大舞台にその名をささやかながらも知らしめ続けている。

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