オルガ・シェレール

ベラルーシ出身の女性モデル―オルガ・シェレール(Olga Sherer)〔1987年7月29日生〕

ドルチェ・アンド・ガッバーナのコレクションの舞台裏にてオルガ・シェレール ―2007年
ドルチェ・アンド・ガッバーナのコレクションの舞台裏にてオルガ・シェレール ―2007年

白ロシア共和国―ちょうど時代も激変を迎えようとしていた西暦1987年のこの社会主義国に生まれたオルガは、21世紀を迎えておおよそ4年の時を経たという頃に、のちに連なるモデルとしての経歴を始動した。

・・・2005年―その3月―時にオルガ・シェレール、17歳。フランスのパリに赴き、イッセイ・ミヤケという日本出身のファッションデザイナーのコレクションを飾ったオルガは、同時にそれをもってめくるめくランウェイの世界へのデビューを飾ったのであった。

更に時を経て2007年~米国~ニューヨークをその舞台にマーク・ジェイコブス、フランスのパリを舞台にクリスチャン・ディオール、・・・と高名なファッションブランド群のコレクションへの出場を重ねつつ、ラトビア出身のイングナ・ブターネとマケドニア出身のカタリナ・イワノフスカという2名の女性モデルらと並び、ヴァレンティノ―このあまりに名高いファッションブランドの45周年を記念するイベントに登場。

ついにはフランス発のランヴァンという歴史あるファッションブランドの秋季の広告塔への抜擢を受け、その仕事を通してスティーヴン・マイゼルという名高い写真家の被写体を経験。

ジュリアン・マクドナルドのコレクションにてランウェイをゆくオルガ ―2007年
ジュリアン・マクドナルドのコレクションにてランウェイをゆくオルガ ―2007年

そしてビーシービージー、ルカ・ルカ、ドゥー・リー、ルエラ・バートリー、ポール・スミス、シンハ・スタニック、マシュー・ウィリアムソン、フェンディ、プッチ、モスキーノ、・・・名だたるブランドの数々のショーに赴いて仕事を重ねつつ、10月になると再びスティーヴン・マイゼルの被写体を務め、その写真を携えてヴォーグ誌イタリア版に姿を見せた。

前年に交わしたランヴァンとの契約を更新することになった2008年にあっては、ミラノ~フィレンツェ~パリ~ニューヨーク、・・・『ファッションの都』と謳われてきた数々の都市を舞台に、アン=ヴァレリー・アッシュ、マックス・アズリアナルシソ・ロドリゲス、ボッテガ・ヴェネタ、ラルフ・ローレン、テューラ、クリスチャン・ラクロワ、ケンゾー、ダイアン・フォン・ファステンバーグ、アレキサンダー・マックイーン、アルマーニ・プリヴェ、ジャン・ポール・ゴルチエ、ヴァレンティノ、・・・名高き数多のブランド群のコレクションにてそのショーを歩き、その姿態を披露した。

ルーマニア出身のイリナ・ラザレアヌ(左)とロシア出身のタチアナ・ウソワ(中)とともにオルガ。
ルーマニア出身のイリナ・ラザレアヌ(左)とロシア出身のタチアナ・ウソワ(中)とともにオルガ。

その経歴のうちに飾ってきたコレクション―歩いてきたランウェイの数々は、アントニオ・マラス、ブルーノ・ピータース、コレット・ディニガン、ジル・ロジエ、イッセイ・ミヤケ、ルイザ・ベッカリア、プリングル、ツモリ・チサト、ズッカ、チヴィディーニ、ドルチェ・アンド・ガッバーナ、テス・アンド・テス、フー・イズ・オン・ネクスト、3.1フィリップ・リム、6267、アイグナー、アルベルト・ビアーニ、アレキサンダー・マックイーン、アリス・ロイ、アラクス、ブルーガール、クリップス、ディーディーシー・ラボ、エリー・サーブ、エンリコ・コヴェリ、エヴィス、ジル・スチュアート、ケイタ・マルヤマ、ケンゾー、ラブ・セックス・マネー、マイセルフ、ナウム、ロベルト・メニケッティ、ロダルテ、ラフィアン、シャロン・ワコブ、トラサルディ、ヴェロニク・ブランキーノ、アンジェロ・マラーニ、アンテプリマ、シャネル、ガエタノ・ナヴァッラ、ミュウミュウ、モスキーノ、ポール・スミス、ピーター・イェンセン、プリーン、スパイカーズ・アン・スパイカーズ、ヴァレンティノ、ヴィヴィアン・ウエストウッド、アルマーニ・プリヴェ、アルベルタ・フェレッティ、アレキサンドレ・ヘルコビッチ、アマンダ・ウェイクリー、アン・クライン、マックス・アズリア、バッジェリー・ミシュカ、ベルスタッフ、ビバ、キャシャレル、カミラ・スターク、カルロス・ミーレ、キャサリン・マランドリーノ、チャド・ラルフ・ルッチ、チャイケン、シャルル・ノラン、クリスチャン・ディオール、クリストファー・ケイン、ダナ・キャラン・ニュー・ヨーク、ダックス、デレルクニー、ダイアン・フォン・ファステンバーグ、ディーチェ・カヤック、ダナ・キャラン、ドリス・ヴァン・ノッテン、ディースクエアード、エマニュエル・ウンガロ、アーデム、ガラニ・ストロク、ジャンバティスタ・ヴァリ、ヘザレット、エルメス、ジル・サンダー、ジョン・ガリアーノ、ジュリアン・マクドナルド、カール・ラガーフェルド、ランヴァン、ロエベ、ルイ・ヴィトン、マーク・ジェイコブス、モーフィン・ジェネレーション、ナイーム・カーン、ニナ・リッチ、プラダ、リチャード・チャイ、リック・オウエンス、ロベルト・カヴァリ、シンハ・スタニック、ソニア・リキエル、ソフィア・ココサラキ、スポートマックス、テンパリー・ロンドン、ティビ、テューラ、ヴェラ・ウォン、ヴェルサーチ、ヴィクター・アンド・ロルフ、ヴンダーキント、ワイ・アンド・ケイ、イヴ・サン・ローラン、ローランド・モーレット、アレッサンドロ・デラクア、アンナ・モリナーリ、アントニオ・ベラルディ、アルマンド・バジ、バレンシアガ、クリスチャン・ラクロワ、コスチューム・ナショナル、クレア・タフ、ドゥー・リー、エミリオ・プッチ、エトロ、フェンディ、フランキー・モレロ、ハイダー・アッカーマン、アイスバーグ、ジョナサン・サンダース、ジョシュ・グート、キサ、ルエラ、マルケッサ、マシュー・ウィリアムソン、ミッソーニ、ナルシソ・ロドリゲス、ニコル・ファーリ、オーネ・ティテル、ラルフ・ローレン、リーム・アクラ、サルヴァトーレ・フェラガモ、ザック・ポーゼン、アン=ヴァレリー・アッシュ、ボッテガ・ヴェネタ、ジャンフランコ・フェレ、ジャン・ポール・ゴルチエ、・・・。

赤みを帯びた金色の髪に青色の瞳。その身長おおよそ1.78m。エレナ・メルニク、イングナ・ブターネカタリナ・イワノフスカマッケンジー・ハミルトンマグダレナ・フラッコウィアック、タチアナ・ウソヴァ、ヤナ・カルポヴァ、・・・こうした同業者らとの交流を持ち、『痩せ過ぎ痛々しい』―『いやきっと彼女は元々こうなのだ』―『HIV罹患済みのアフリカの難民のようだ』―骨々したその身体に対してそのような評を与えられることしばしば。

そしてスネジャナ・オノプカのような近隣国出身の多くのモデルらにも似た極めて幸薄げな―あるいはヘロイン中毒者のような―というよりはシンナー中毒の中学生を思わせるようなその風貌をして、『病的だ』・・・そのような評を人に抱かしめることしばしば。

そんなオルガ・シェレールは、いつしか母国を後にしたうえでアメリカ合衆国の『ファッション・キャピタル』―ニューヨークに居を定め、『売れっ子』などと謳われるほどの認知と人気は未だ持たぬも、どこかの『美』と『装い』の舞台にあって、今日もその彩を送り続けている。

資料