カーリー・クロス

米国出身の女性モデル―カーリー・クロス(Karlie Kloss)〔1992年8月3日生〕

キャロリーナ・ヘレラのコレクションにて舌をあらわにカーリー・クロス 2009年度春季
キャロリーナ・ヘレラのコレクションにて舌をあらわにカーリー・クロス 2009年度春季

北アメリカの雄大なる大地に広がるアメリカ合衆国―そのイリノイという内陸の州のシカゴという大都市にその生を享けたカーリーは、ごく幼い時期に家族とともにやや南西へと下り、ミズーリ州のセントルイスという町で育った。

バレエを習うごく普通の少女―そんなカーリーに転機が訪れたのは、地元で催されたあるファッションショーに出場し、そこで『発掘』を受けたときのことであった。

そうしてモデルとしての半生の胎動を見たカーリーは、2007年―おおよそ15歳というときに、名実ともに世界最大のモデル事務所と謳われるエリート・モデル・マネジメントとの契約を得て、さっそく8月にティーン・ヴォーグという著名な雑誌に姿を現した。

その翌月に立て続けとなるこの雑誌への登場を経て、『ファッション・キャピタル』―ニューヨークへと赴き、カルヴァン・クラインという名高いファッションブランドの春季のショーを修飾。専属という形で歩いたこのショーこそ自身初のランウェイの仕事であった。

10月になるとグラマー誌のドイツ版に登場し、やがて大西洋を越えてヨーロッパへ~フランスの歴史ある『装いの都』―パリを舞台に、アレキサンダー・マックイーン、クロエ、ヴァレンティノ、ヴィクター&ロルフ、・・・こうした有名なるファッションブランド群のショーを飾っていった。

2008年度秋季のマックス・アズリアのランウェイを歩くカーリー
2008年度秋季のマックス・アズリアのランウェイを歩くカーリー

一年の間に4度にわたってティーン・ヴォーグに登場―そうした2007年も幕を下ろし、2008年になると、さっそくコートニー・スメルスキーというモデルとともにフランス発のニナ・リッチという歴史あるファッションブランドの仕事を請け、同じくフランス発のクロエの送る『シー』というブランドの広告塔への起用を受ける。

スティーヴン・マイゼルという高名なる写真家の被写体となったうえでイギリス発のプリングル・オブ・スコットランドの仕事を請けもしたこの年には、それまで契約していたエリート・モデル・マネジメントを去り、ネクスト・モデルズというモデル事務所に移籍。 ~のちに『法外な報酬でクロスを釣った』とのことでエリートによるネクストへの批判が展開されることに~

そんなこの年―2008年は、自身にとってのまさに『勃興の時代』と言えた年でもあった。2月になるとシャネル・イマンアリ・マイケルという2名のモデルらとともにティーン・ヴォーグの表紙を飾った―それは自身初の著名な雑誌における表紙の仕事であった。

この時期のニューヨークに催されたファッション・ウィーク―すなわちニューヨーク・ファッション・ウィークへの参加にあたっては、米国出身のアリ・ステファンズ、ハンガリー出身のアディーナ・フォリズ、米国出身のコートニー・スメルスキー、大韓民国出身のダウル・キム、ロシア出身のローラ・ブロキナ、英国出身のアリス・ギブ、スペイン出身のシェイラ・マルケス、英国出身のジョーダン・ダン、ロシア出身のダリア・ストロコウス、・・・これら9名のモデルらとともに『要注目』との触れのモデルの一人に挙げられることになった。

2008年度春季のクロエのショーの舞台裏にて、ポーランド出身のカシア・ストラス(左)とベラルーシ出身のアナベラ・ベリコヴァ(右)とともにカーリー。
2008年度春季のクロエのショーの舞台裏にて、ポーランド出身のカシア・ストラス(左)とベラルーシ出身のアナベラ・ベリコヴァ(右)とともにカーリー。

再びスティーヴン・マイゼルの撮影を受けてヴォーグ誌イタリア版に姿を見せ、更には6月になると同誌の日本版に登場。それから間もなく『W』という雑誌の大韓民国版の表紙を飾り、そうして四半期を過ぎると、オーストラリア出身のアビー・リーというモデルとともに、イギリス出身のクレイグ・マクディーンという名写真家の撮影を受けてまたもヴォーグ誌イタリア版に登場。

ニューヨークとパリを舞台にマーク・ジェイコブスとクロエのショーを終えると、イギリス発のトップショップというファッションブランドのキャンペーンの仕事に係り、イギリス出身のジョーダン・ダンというモデルと仕事をともにした。

その経歴のうちに飾ってきた広告の数々は、アメリカン・イーグル、ブルガリ(香水)、ギャップ、ニナ・リッチ、プリングル・オブ・スコットランド、シー・バイ・クロエ、システム、・・・。

飾ってきたコレクション―歩いてきたショーの数々は、アレキサンダー・マックイーン、カルヴァン・クライン、クロエ、コスチューム・ナショナル、グッチ、ケンゾー、リュ・ドゥ・マイユ、ソニア・リキエル、ヴァレンティノ、ヴィクター&ロルフ、3.1・フィリップ・リム、6267、アルベルタ・フェレッティ、アレッサンドロ・デラクア、マックス・アズリア、ベルスタッフ、ブルマリン、ボッテガ・ヴェネタ、カルロス・ミーレ、キャロリーナ・ヘレラ、セリーヌ、クリスチャン・ディオール、デレルクニー、ドルチェ&ガッバーナ、ダナ・キャラン、ドゥー・リー、エミリオ・プッチ、エリン・フェザーストン、ギャップ、ジャンフランコ・フェレ、ジバンシイ、ホルストン、エルメス、ジェイソン・ウー、ジャン・ポール・ゴルチエ、ジル・スチュアート、ジル・サンダー、ジョナサン・サンダース、ジャスト・カヴァリ、カール・ラガーフェルド、マーロ、マーク・ジェイコブス、マルニ、マシュー・ウィリアムソン、マックスマーラ、ミッソーニ、ナルシソ・ロドリゲス、ニコール・ミラー、オーネ・ティテル、プリーン、プリングル・オブ・スコットランド、プロエンザ・スクーラー、レベッカ・テイラー、リチャード・チャイ、ロベルト・カヴァリ、ロダルテ、ソフィア・ココサラキ、スポートマックス、テンパリー・ロンドン、サクーン、ヴェラ・ウォン・ラベンダー・レーベル、ヴェルサーチ、ザック・ポーゼン、・・・。

暗めの金髪にヘーゼルの瞳。その身長おおよそ1.80m。アリ・マイケルアリ・ステファンズシャネル・イマンジョーダン・ダンサラ・ステファンズ、タリン・デヴィッドソン、トニ・ガーン、・・・こうした同業者らとの交流を持ち、バレエと自転車乗りが趣味で、とにかくチョコレートが好きで、カナダ出身のココ・ロシャを自らのお気に入りのモデルに指名。

そんなモデル―カーリー・クロスは、そのキャリアの始動からさほどの間もなくして急速に成功への道を駆け上がってゆきながら、セントルイスという地元に生活の居を置き続け、『美』のめくるめく世界へとその名を知らしめ始めている。

資料