ガジン・フジタ

ガジン・フジタ(Gajin Fujita)―その日系アメリカ人の男は、その独自の表現様式をもってしばしば世界にその名を馳せる若き現代美術家である。

微笑むガジン・フジタ ― 2005年、LACMAにて。
微笑むガジン・フジタ ― 2005年、LACMAにて。

グラフィティをその基調とした絵に東洋的な要素と技法を融合させたうえで―ロサンジェルスの街に不可欠な『文化的矛盾』や『階級的矛盾』に併せてその美を表現してゆく。そのスタイルは数多の審美家をして、しばしば『唯一無二』との評を自身に与えしめる。

西暦1972年―ガジン・フジタは、第二次世界大戦後にアメリカ合衆国にやってきた日本人の両親のもと、カリフォルニア州のロサンジェルスにその生を享けた。そしてこの街―ロサンジェルスの空気をその肌に感じながらに育ち、1990年から1993年までイースト・ロサンジェルス・カレッジに在籍。

更に1997年にオティス・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン(Otis College of Art and Design)で美術学の学士号を取得し、2000年にネヴァダ大学で美術学の修士号を取得している。

1999年に個展の開催を始めてからというもの、西海岸から東海岸まで―時には海を越えて、スイスやギリシャ、ドイツ、ベルギーなどの国々においても展示の場を持ち、その作品群は実に数多の画廊や美術館に収蔵されている。

メキシコ出身のアーティスト―パブロ・ヴァルガス・ルーゴ(Pablo Vargas Lugo)と深い付き合いを持っており、ラティーノ・グラフィティ・アーティストと呼ばれるこの人物との共作の数々が新たな話題を呼ぶ近年。

父祖の国―日本の伝統的な様式とキャラクターの数々、―刺青、春画、そして浮世絵・・・。こうした往古の遺産を現代的でポップな『グラフィティ』に融かしてゆくというその様相は、『驚くべき壮大さを伴う共鳴』―そのような声を巻き起こしている。

わだつみを越えて―時代をも越えてストリートに吹く往時の風。神秘、静寂、そして躍動...。異質の協奏の生みしまことの優美はそこにあり。

ケンパー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート ~ カンザスシティ―2006年
ケンパー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート ~ カンザスシティ―2006年

個展歴 (〜2006年)

刀をその手に疾駆する馬にまたがる鎧武者 ~ 2007年―ドイツにて。
刀をその手に疾駆する馬にまたがる鎧武者 ~ 2007年―ドイツにて。
  • 1999年 アーチー・グラント・ホール・ギャラリー(Archie Grant Hall Gallery) 〔ラスベガス〕
  • 2000年 ドナ・ビーム・ギャラリー(Donna Beam Gallery) 〔ラスベガス〕
  • 2000年 クラヴェッツ/ウェービー・ギャラリー(Kravets/Wehby Gallery) 〔ニューヨーク〕
  • 2001年 ロルフェ・リッケ(Rolfe Ricke) 〔ケルン(ドイツ)
  • 2002年 ウェザースプーン・アート・ミュージアム(Weatherspoon Art Museum) (feat.森村泰昌) 8月11日〜10月13日 〔ノースカロライナ大学グリーンズボロ校〕
  • 2002年 ウィキッド・ビューティ(Wicked Beauty) 9月12日〜10月12日 〔LAルーバー(LA Louver) ヴェニス(カリフォルニア)
  • 2003年 クラヴェッツ/ウェービー・ギャラリー(Kravets/Wehby Gallery) 〔ニューヨーク〕 10月18日〜11月29日
  • 2004年 ギャレリー・ロルフェ・リッケ(Galerie Rolfe Ricke) 10月28日〜12月14日 〔ケルン(ドイツ)
  • 2005年 コンテンポラリー・プロジェクツ 9(Contemporary Projects 9) (feat.Pablo Vargas Lugo) 10月27日〜翌年2月12日 〔ロサンゼルス・カウンティ・ミュージアム・オブ・アート(カリフォルニア)
  • 2006年 ケンパー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート 9月8日〜11月5日 〔カンザスシティ(ミズーリ)
  • 2006年 LAルーバー(LA Louver) 10月26日〜11月18日 〔ヴェニス(カリフォルニア)

資料

WWW

  • Gajin Fujita - カリフォルニアの有名画廊LAルーバーの記事。その作品を大量に観ることができる。
  • Gajin Fujita - 南カリフォルニアの芸術シーンを伝えるArtSceneの記事。その作品を4点ばかり観ることができる。