キャベツ・スープ・ダイエット

キャベツのスープという低カロリーの料理を献立の主軸においたうえで、それを7日間にわたって続けるダイエット―それがキャベツ・スープ・ダイエット(Cabbage soup diet)である。『1週間で10ポンド(おおよそ4.5kg)を失うことができる』―そのように謳われることの多いこのダイエット法は、多くの批判を背景に控える過激なダイエットであると見做されている。

日本語にあっては『7日間脂肪燃焼ダイエット』と呼ばれることが多いようだ。ある資料は、『キャベツ等の野菜と果物の食物繊維とによって満腹感を得るとともに、キャベツに含まれるビタミンUなどによって胃腸回復を図ることもできるダイエット方法』と謳っている。

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様相

その起源の詳細は不明ながら、ファックスによる口コミを通して1980年代に―おそらくはアメリカ合衆国で―人気を得始めたのだという。日本語における多くの情報が『アメリカ発』と謳っている。口コミで広まって人気になった―この点では、同じくアメリカ合衆国に発生したものと言われるグレープフルーツ・ダイエットなどと類似する。

幾つかの種類がありながらもその多くが『好きなだけキャベツを食べることができるダイエット』であると強調するこのダイエット法は、多くの別名をもって知られてもいる。たとえば―『セイクリッド・ハート・ダイエット(Sacred Heart Diet)』、『ミリタリー・キャベツ・スープ(Military Cabbage Soup)』、『TJ・ミラクル・スープ・ダイエット(TJ Miracle Soup Diet)』、『ロシアン・ペザント・ダイエット(Russian Peasant Diet)』。ほかにも―特に権威ある研究機関と結び付けられた呼称が多くあったが、それらの研究機関はいずれもその関係を否定している。

『手術に際する危険性の低減のために迅速な減量を必要とする太った心臓病患者のために考案されたものである』―基本的なキャベツ・スープ・ダイエットの文書の数々はそう謳っていた。この謳い文句は未検証のまま今に残り続けている。

日程

具体的な方法論は次の様。―飲み物は水だけが許され、果物は甘くない―すなわち無糖の―ものだけが許可される。典型的な日程(スケジュール)とレシピは次のようなものになる。

  • 1日目 - キャベツ・スープ + バナナ以外の果物を好きなだけ
  • 2日目 - キャベツ・スープ + 少量のバターを塗った皮付きのジャガイモ + その他何らかの野菜
  • 3日目 - キャベツ・スープ + バナナを除く果物を好きなだけ + ジャガイモを除く野菜を好きなだけ
  • 4日目 - キャベツ・スープ + 8本以下のバナナ + 脱脂粉乳(=スキムミルク)
  • 5日目 - キャベツ・スープ + 20オンス以下の牛肉 + 6個以下のトマト
  • 6日目 - キャベツ・スープ + 牛肉と野菜(ジャガイモを除く)を好きなだけ
  • 7日目 - キャベツ・スープ + 玄米 + ジャガイモを除く野菜 + 無糖の果汁飲料

野菜については、玉ねぎ、ピーマン、セロリが想定されることが多く、同時にアルコールの摂取を禁止するという決まりを有するケースも見られる。

批判

医学の専門家を含む多くの人々がこのダイエット法に批判的である。

いわく、このダイエットのもたらす減量は、そのほとんどが『食事の極端な制限』を原因とするもの―いわゆるクラッシュ・ダイエットに過ぎないもので、そして永続するものではない―やがてはヨーヨー効果に見舞われる―からだという。

先の典型的なレシピについて言えば、ナトリウム分だけが極めて大きく、幾つかの日の献立においてはタンパク質が実質的にゼロ。

肉体と思考力の衰弱を多くの人が報告する。更には放屁が盛んになるともいう。

資料