キンガ・ラジャック

スロバキア出身の女性モデル―キンガ・ラジャック(Kinga Rajzak)〔1987年3月7日生〕

マーク・ジェイコブスのショーの舞台裏にてキンガ・ラジャック 2007年度秋季
マーク・ジェイコブスのショーの舞台裏にてキンガ・ラジャック 2007年度秋季

ユーラシアの大地の極西部―欧州の地の内陸にあって、近代に辿った数奇なる歴史の末にチェコスロバキア社会主義連邦共和国という社会主義国としてあった時代のスロバキア。

南方で互いの境を接するハンガリーとのゆかりを深く有するこの国が間もなく―変革の時代を迎えようとしていた頃、そのハンガリー系の血筋をもってこの国に生を享けたキンガは、そのきっかけと経過はここに不詳ながらも、いつしかモデルの道を歩み始めることとなった。

その経歴の本格的な始動を迎え見ることになったのはおおよそ18歳のときであった。

2005年~イタリアの歴史ある『装いの都』―ミラノに赴いたキンガは、この街を舞台に、ドイツ発のジル・サンダーというファッションブランドの秋季のショーを歩き、それをもってめくるめくランウェイの世界へのデビューを成就。

それからすぐにフランスの『モードの都』―パリに飛んだうえで、ニナ・リッチとヨージ・ヤマモトという2ブランドのショーを歩き、そうして『始動の年』を終え、更に十数ブランドのショーをこなして2006年を終えると、日本出身の山本耀司とドイツ発のアディダスとの協奏による『Y-3』というブランドの広告塔への起用を受けて2007年の幕を開いた。

ヨージ・ヤマモトのショーをゆくキンガ 2006年度春季
ヨージ・ヤマモトのショーをゆくキンガ 2006年度春季

スティーブン・マイゼルというあまりに高名な写真家の被写体となったうえでヴォーグ誌イタリア版に登場。ニーマン・マーカスという米国発の有名百貨店のカタログに登場。・・・そうして年も後半に入ると、パリを舞台に、アレキサンダー・マックイーン、バレンシアガ、ルイ・ヴィトン、ミュウ・ミュウ、・・・世に名を馳せるこうしたファッションブランド群のショーを修飾。

スティーブン・クラインという名高い写真家による撮影を受けてヴォーグ誌フランス版に、続けてクレイグ・マクディーンという同じく名高い写真家による撮影を受けてヴォーグ誌フランス版に、そしてスティーブン・マイゼルによる撮影を受けてヴォーグ誌イタリア版に登場し、年度に幕を下ろす。

アンナ・モリナーリの広告を飾ったキンガ 2008年度春/夏季
アンナ・モリナーリの広告を飾ったキンガ 2008年度春/夏季

そのキャリアも『始動』から4年目を迎えた2008年が幕開けを見ると、イタリア発のドルチェ&ガッバーナの『リゾート』の広告に登場したうえ、同じくイタリア発のアンナ・モリナーリの広告塔へ。さっそくパリに飛んでアン・ヴァレリー・アッシュとジバンシイの春季のショーを飾り、すぐにアメリカ合衆国へ~ニューヨークをその舞台に、この街の生んだティビというファッションブランドのショーを開幕。

パリで数多のコレクションの仕事を、そして数多の雑誌の仕事をこなしつつ、かのスティーブン・マイゼルの被写体となったうえで請けたミッソーニの仕事を通して、ノルウェー出身のイセリン・ステイロとデンマーク出身のマティアス・ラウリッセンと対面した。

その経歴のうちに飾ってきた広告の数々は、アンナ・モリナーリ、ドルチェ&ガッバーナ・リゾート、川崎、キンロック・アンダーソン、ミッソーニ、Y3、・・・。

2006年度春季のニナ・リッチのショーの舞台裏にて、ラトビア出身のマルタ・ベルツカルナ(左)とドイツ出身のルカ・ガジャス(右)とともにキンガ。
2006年度春季のニナ・リッチのショーの舞台裏にて、ラトビア出身のマルタ・ベルツカルナ(左)とドイツ出身のルカ・ガジャス(右)とともにキンガ。

飾ってきたコレクション―歩いてきたショーの数々は、バルバラ・ビュイ、キャシャレル、シャネル、クリスチャン・ワイナンツ、コレット・ディニガン、ジル・サンダー、ニナ・リッチ、アレキサンダー・マックイーン、リック・オウエンス、シャロン・ワコブ、Y3、ヨージ・ヤマモト、アンドリュー・ゲン、アン・ドゥムルメステール、ブルマリン、バーバリー・プローサム、シャネル、クロエ、フィジコ、レオナール、ルイザ・ベッカリア、ムン・ヨンヒ、モスキーノ、フィロソフィ・ディ・アルベルタ・フェレッティ、ロベルト・メニケッティ、ヴェロニク・ブランキーノ、アンテプリマ、バーバリー、ロベルト・ムッソ、サルヴァトーレ・フェラガモ、テル・エ・バンティーヌ、バレンシアガ、コスチューム・ナショナル、カミラ・スターク、クリスチャン・ディオール、デレク・ラム、ディーチェ・カヤック、ドリス・ヴァン・ノッテン、エミリオ・プッチ、ジャンバティスタ・ヴァリ、グッチ、ジル・スチュアート、ジョン・ガリアーノ、カール・ラガーフェルド、ケンゾー、ルイ・ヴィトン、マーク・ジェイコブス、マックス・アズリア、ミュウ・ミュウ、ピーター・ソム、プラダ、リチャード・チャイ、ラフィアン、シャツ・パッション、ソニア・リキエル、スー・スタンプ、アンダーカヴァー、ヴェラ・ウォン、ヴィヴィアン・ウエストウッド、イヴ・サン・ローラン・リヴ・ゴーシュ、3.1・フィリップ・リム、アレッサンドロ・デラクア、アンナ・モリナーリ、アクアスキュータム、アツロウ・タヤマ、セリーヌ、チャイケン、クリストファー・ケイン、ダックス、ドルチェ&ガッバーナ、ダナ・キャラン、ジュリアナ・テーゾ、フセイン・チャラヤン、アイスバーグ、ジャスミン・ディ・ミロ、ジョナサン・サンダース、ジュリアン・マクドナルド、ニコル・ファーリ、ポーツ・1961、プリーン、プロエンザ・スクーラー、リーム・アクラ、シンハ=スタニック、ソフィア・ココサラキ、テンパリー・ロンドン、ティビ、トレンド・レ・コパン、ユニーク、6267、アン・クライン、アン=ヴァレリー・アッシュ、バッソ&ブルック、ブルース、ブルーノ・ピータース、チャップリン、DKNY、デレルクニー、ジェレミー・スコット、ラ・ペルラ、ルエラ・バートリー、マーロ、ノワール、ロベルト・カヴァリ、ロダルテ、リュ・ドゥ・マイユ、サクーン、ヴァネッサ・ブリューノ、ジャン・ポール・ゴルチエ、ミッソーニ、アキラーノ・エ・リモンディ、ディーゼル、フランチェスコ・スコーニャミリオ、ジャンフランコ・フェレ、ジャイルズ、ミス・シックスティ、ポール・スミス、レジェス、トップショップ・ユニーク、ヴィヴィアン・ウエストウッド・レッド・レーベル、・・・。

薄茶色の髪にヘーゼルの瞳。その身長おおよそ1.77m。ディアナ・モルドヴァン、イエケリーヌ・スタンジェ、ジュリア・ダンストールカシア・ストラスルカ・ガジャス、シリ・トレロド、・・・こうした同業者らとの交友を持つ。

そんなモデル―キンガ・ラジャックは、世の万人にその名を知られるほどの勢いは未だ持たずも、エリート、IMG、ホワイ・ノット、・・・こうした名門と謳われるモデル事務所らからの世話を受けつつ、いつしか生活の居に定めたニューヨークをその根城としながら、今日もどこかの『美』と『装い』の肖像を飾り続けている。

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