ケイト・グリーナウェイ賞
20世紀も半ばの頃の英国に生まれた絵本の賞―ケイト・グリーナウェイ賞(Kate Greenaway Medal)は、英国のその年の絵本の傑出したイラストとその創造者に着目し、英国図書館情報専門家協会が選定のうえで贈呈する。
19世紀を生きたあまりに名高い絵本作家―ケイト・グリーナウェイの業績に因んで英国図書館協会が1955年に創設した、そんなこの賞の初の受賞者となったのは、エドワード・アーディゾーニ(Edward Ardizzone)というベトナム生まれのイラストレーターで、『チムひとりぼっち(Tim All Alone)』という作品が評価されてのことだった。アーディゾーニには金のメダルが贈られ、同時に図書館に寄付する500ポンドぶんの本の選択権が贈られた。
その年の受賞作を無理矢理選ぶのではなく、適切なものがない場合には贈呈を見送ることもあるようで、初回の年にあたる1955年とその3年後の1958年には誰にも贈呈されていない。
ちょうどその開創の50周年にあたる2006年になってから、それまで『出版の年』をもって表示していた『受賞の年』について、新たに『授与の年』をもって『受賞の年』と表示するようになった。この年を跨いで2007年には、前年にあたる50周年記念を引き継いで特別の催しが行われもした。
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受賞者とその作品
以下は、歴代の受賞者とその作品のうち、日本語に訳されているものである。
21世紀
- 2005年 『オオカミ(Wolves)』
- エミリー・グラヴェット(Emily Gravett)
- 2004年 『ヴィジュアル版 ガリヴァー旅行記(Jonathan Swift's "Gulliver")』
- クリス・リデル(Chris Riddell)
- 2001年 『海賊日誌―少年ジェイク、帆船に乗る(Pirate Diary)』
- クリス・リデル(Chris Riddell)
20世紀
1984年の受賞作―『ハイワサのちいさかったころ』 ~ エロール・ル・カイン
- 2000年 『ぜったいたべないからね(I Will Not Ever Never Eat a Tomato)』
- ローレン・チャイルド(Lauren Child)
- 1999年 『ふしぎの国のアリス(Alice's Adventures in Wonderland)』
- ヘレン・オクセンバリー(Helen Oxenbury)
- 1998年 『かぼちゃスープ(Pumpkin Soup)』
- ヘレン・クーパー(Helen Cooper)
- 1996年 『いやだあさまであそぶんだい(The Baby Who Wouldn't Go To Bed)』
- ヘレン・クーパー(Helen Cooper)
- 1993年 『トロイアの黒い船団(Black Ships Before Troy)』
- アラン・リー(Alan Lee)
- 1992年 『どうぶつえん(Zoo)』
- アンソニー・ブラウン(Anthony Browne)
- 1991年 『ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス(The Jolly Christmas Postman)』
- ジャネット・アルバーグ(Janet Ahlberg)
- 1990年 『くじらの歌ごえ(The Whales' Song)』
- ゲイリー・ブライズ(Gary Blythe)
- 1989年 『ウォー・ボーイ―少年は最前線の村で大きくなった。(War Boy: a Country Childhood)』
- マイケル・フォアマン(Michael Foreman)
- 1988年 『ねむれないの?ちいくまくん(Can't You Sleep Little Bear ?)』
- バーバラ・ファース(Barbara Firth)
- 1987年 『やったね カメレオンくん(Crafty Chameleon)』
- エイドリエンヌ・ケナウェイ(Adrienne Kennaway)
- 1986年 『スノー・ホワイト・イン・ニューヨーク(Snow White in New York)』
- フィオナ・フレンチ(Fiona French)
- 1984年 『ハイワサのちいさかったころ(Hiawatha's Childhood)』
- エロール・ル・カイン
- 1983年 『すきですゴリラ(Gorilla)』
- アンソニー・ブラウン(Anthony Browne)
- 1982年 『ニョロロンとガラゴロン(Long Neck and Thunder Foot and Sleeping Beauty and Other Favourite Fairy Tales)』
- マイケル・フォアマン(Michael Foreman)
- 1980年 『マグノリアおじさん(Mr Magnolia)』
- クエンティン・ブレイク(Quentin Blake)
- 1979年 『おばけやしき(The Haunted House)』
- ジャン・ピエンコフスキー
- 1978年 『もものきなしのきプラムのき(Each Peach Pear Plum)』
- ジャネット・アールバーグ(Janet Ahlberg)
- 1977年 『ぼくのワンちゃん(Dogger)』
- シャリー・ヒューズ(Shirley Hughes)
- 1976年 『郵便局員ねこ(The Post Office Cat)』
- ゲイル・E・ヘイリー(Gail E. Haley)
- 1975年 『バイオリンひきのミーシカ(Horses in Battle and Mishka)』
- ヴィクター・アンブラス(Victor Ambrus)
- 1974年 『風がふいたら(The Wind Blew)』
- パット・ハッチンス(Pat Hutchins)
- 1973年 『さむがりやのサンタ(Father Christmas)』
- レイモンド・ブリッグス(Raymond Briggs)
- 1972年 『きこりとあひる(The Woodcutter's Duck)』
- クリスティナ・トゥルスカ(Krystyna Turska)
- 1971年 『海の王国(The Kingdom under the Sea)』
- ヤン・ピアンコフスキー
- 1970年 『ガンピーさんのふなあそび(Mr Gumpy's Outing)』
- ジョン・バーニンガム(John Burningham)
- 1969年 『カングル・ワングルのぼうし(The Quangle Wangle's hat and The Dragon of an Ordinary Family)』
- ヘレン・オクセンバリー(Helen Oxenbury)
- 1968年 『西洋騎士道事典(Dictionary of Chivalry)』
- ポーリン・ベインズ(Pauline Baynes)
- 1967年 『しあわせどおりのカナリア(Charley, Charlotte and the Golden Canary)』
- チャールズ・キーピング(Charles Keeping)
- 1964年 『シェイクスピアの劇場―グローブ座の歴史(Shakespeare's Theatre)』
- C.ウォルター ホッジス(C. Walter Hodges)
- 1963年 『ボルカ―はねなしガチョウのぼうけん(Borka: The Adventures of a Goose With No Feathers)』
- ジョン・バーニンガム(John Burningham)
- 1960年 『ウィンクルさんとカモメ(Old Winkle and the Seagulls)』
- ジェラルド・ローズ(Gerald Rose)
- 1956年 『チムひとりぼっち(Tim All Alone)』
- エドワード・アーディゾーニ(Edward Ardizzone)
資料
WWW
The CILIP Carnegie & Kate Greenaway Children's Book Awards - 公式