ココ・ロシャ

『踊る妖精』―しばしばそう呼ばれもするカナダ出身の女性ファッションモデル、ココ・ロシャ(Coco Rocha)〔1988年9月10日生〕

ココ・ロシャ ―その愛犬とともに。
ココ・ロシャ ―その愛犬とともに。

オンタリオ湖の水面を見据える大都市―トロント。この町にて西暦1988年―ウェールズ人、ロシア人、そしてアイルランド人の血を引くその生を享けたココは、ごくごく幼いときに西へ西へ―ブリティッシュコロンビアのリッチモンドへとその居を移した。

少女の頃から種々の踊り―特にアイリッシュ・ダンス(アイルランド舞踊)に明け暮れていたココは、少女の頃から数多のアイリッシュ・ダンスの大会に参戦していた。そんなとき―とあるアイリッシュ・ダンスの競争会に参戦したときに、バンクーバーを拠点とするあるモデリング・エージェンシー(モデル事務所)の男にスカウトの声を掛けられた。

―14歳のときのことで、チャールズ・スチュアートと名乗ったこの男との出会いが、すなわちココの人生に大きな転機をもたらすきっかけだった。

かくして15歳からモデルとしての経歴を始動させたココは、その仕事のために世界中を周り始めた。遠く海を越えて―まず2、3ヶ月を台湾の台北で過ごし、それから北米に戻り、ニューヨークにて夏を過ごした。その時期を通して、ユーラシア大陸を又に掛けて、数多の雑誌の誌面で一押しの扱いを受けることになった。

そうして実にわずか数年のうちに大いなる成功を手にするのである。

ココ―ランウェイをゆく〜2007年8月
ココ―ランウェイをゆく〜2007年8月

広く名のあるモデルは通常、その母事務所―マザー・エージェンシー―を含めた数多のエージェンシーからの世話を受ける。ココの主要エージェンシーはバンクーバーのチャールズ・スチュアート・エージェンシー―すなわち、自身をこの世界に引きずり込んだあのチャールズ・スチュアートのエージェンシー。更に北米にあっては、2006年の2月になって、それまで所属していたスプリーム・マネジメントを去り、名実ともに世界最大のモデリング・エージェンシーと言われるエリート・モデルズに移籍した。

エリート・モデルズのマネジメントを受けるようになってからすぐに、当時にあっては『オリンパス・ファッション・ウィーク』と呼ばれていた名高いファッションの祭典―ニューヨーク・ファッション・ウィークに姿を現し、その名を広く知らしめる。

―この頃には、スティーブン・マイゼルという著名なファッション・カメラマンと出会ったことで、ジェマ・ワードやアマンダ・ムーアなどといったモデルらとともに、イタリアのヴォーグなどの紙媒体にて特集を受けた。更にその次週には、ニューヨークにて開かれたアナスイやマーク・ジェイコブスなどといったデザイナーらの春/夏季コレクションの舞台を歩くことになった。

その良き友―ベハティ・プリンスルー(左)とともに。
その良き友―ベハティ・プリンスルー(左)とともに。

そのとき・・・それらのうちのアナスイのショーのときには、その楽屋にてあまりに名高いベテランのスーパーモデル―ナオミ・キャンベルと出会い、彼女から自らに対する『お気に入りのモデル』との評を得たという。

そうしてニューヨークでブレイクを成してからすぐにパリ・ファッション・ウィークへの出場が実現し、ステラ・マッカートニー、クリスチャン・ラクロワ、エマニュエル・ウンガロ、ルイ・ヴィトンなど、錚々たるファッションブランド群のコレクションをその身で飾った。

その経歴のうちに飾ってきた広告は、ランバン、マイン、ギャップ、トミー・ヒルフィガー、アナスイ、バレンシアガ、シャネル、クリスチャン・ラクロワ、ドルチェ・アンド・ガッバーナ、エマニュエル・ウンガロ、ルイ・ヴィトン、マーク・ジェイコブス、ミュウミュウ、パコ・ラバンヌ、プラダ、ステラ・マッカートニー、スリーアズフォー、ヴェルサーチ、イヴ・サンローラン、・・・。

表紙を飾った雑誌の数々は、ファッション・キャピタルと謳われる都市を擁する国々のものだけでも、フランスのヌメロ、イタリアのヴォーグ、日本のヴォーグやヌメロ、アメリカ合衆国のヴォーグ、同国タイム誌の『スタイル・アンド・デザイン』杜鵑とともに―、・・・。

2007年度秋季~ジャン・ポール・ゴルチエのショーの舞台裏にて、オランダ出身のベッテ・フランク(左)とブラジル出身のラケル・ジマーマン(中)とともにココ。
2007年度秋季~ジャン・ポール・ゴルチエのショーの舞台裏にて、オランダ出身のベッテ・フランク(左)とブラジル出身のラケル・ジマーマン(中)とともにココ。

飾ってきたコレクション―歩いてきたランウェイの数々は、アズ・フォー、アナ・スイ、バレンシアガ、シャネル、クリスチャン・ラクロワ、ドルチェ・アンド・ガッバーナ、エマニュエル・ウンガロ、ジョン・ガリアーノ、ルイ・ヴィトン、マーク・ジェイコブス、ミュウ・ミュウ、パコ・ラバンヌ、プラダ、ステラ・マッカートニー、スリーアズフォー、ヴェネクシアーナ、ヴェルサーチ、ジバンシー、6267、アレッサンドロ・デラクア、アレキサンダー・マックイーン、ビージービージー・マックス・アズリア、バルマン、ベルスタッフ、ボッテガ・ヴェネタ、バーバリー、カルロス・ミーレ、キャロリーナ・ヘレラ、セリーヌ、チャイケン、クリスチャン・ディオール、コステロ・タグリアピエトラ、ダナ・キャラン、ダナ・キャラン・ニューヨーク、デレク・ラム、エミリオ・プッチ、エトロ、フェンディ、グッチ、エルメス、ジェイ・メンデル、カール・ラガーフェルド、ケンゾー、ランバン、ルエラ・バートリー、マーロ、マックスマーラ、マイケル・コース、ミッソーニ、ナルシソ・ロドリゲス、プリングル・オブ・スコットランド、プロエンザ・スクーラー、ラグ・アンド・ボーン、リチャード・チャイ、ロダルテ、ソニア・リキエル、スポートマックス、TSE、サクーン、ティビ、ヴァレンティノ、ヴェラ・ウォン、ヴィクター・アンド・ロルフ、イヴ・サン・ローラン、ザック・ポーゼン、アン=ヴァレリー・アッシュ、ジャン・ポール・ゴルチエ、アルベルタ・フェレッティ、アン・クライン、アクアスキュータム、キャシャレル、チャド・ラルフ・ルッチ、コスチューム・ナショナル、デレルクニー、エリー・サーブ、ジャイルズ・ディーコン、フセイン・チャラヤン、ジェレミー・スコット、ラコステ、マーガレット・ハウエル、マシュー・ウィリアムソン、ニコル・ファーリ、オスカー・デ・ラ・レンタ、ピーター・ソム、プリーン、リーム・アクラ、リック・オウエンス、ロベルト・カヴァリ、ソフィア・ココサラキ、ワイ・アンド・ケイ、アンジェロ・マラーニ、バッジェリー・ミシュカ、キャサリン・マランドリーノ、ダイアン・フォン・ファステンバーグ、アイスバーグ、ジャスト・カヴァリ、レ・コパン、ロエベ、ニコール・ミラー、ラルフ・ローレン、リュ・ドゥ・マイユ、サルヴァトーレ・フェラガモ、ヴァネッサ・ブリューノ、・・・。

茶髪に青の瞳。その身長おおよそ1.78m。ベハティ・プリンスルーという最良の友をはじめ、アリ・ステファンズアンジャ・ルービック、ボビー・ウィエンズ、ハイジ・マウント、ヒラリー・ローダ、ジェシカ・スタム、ジュリア・ダンストール、・・・こうした同業の者らとの親交を持ち、春/夏季のレディ・トゥ・ウェア(既製服)のコレクションを飾った2005年度からというもの、毎年欠かさず多くのコレクションのショーにて舞台を飾っている―そんなココ・ロシャは、そうしたコレクションの一幕のうちに自らの特技―アイリッシュ・ダンスを披露することがあり、そうしたことからか『踊る妖精』―そんな愛称とともに知られるようになってもいる。

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