ハナ・ソークポヴァ

チェコ出身の女性モデル―ハナ・ソークポヴァ(Hana Soukupová)〔1985年12月18日生〕

ナルシソ・ロドリゲスのショーの舞台裏にてハナ・ソークポヴァ 2006年度秋季
ナルシソ・ロドリゲスのショーの舞台裏にてハナ・ソークポヴァ 2006年度秋季

ユーラシアの遥かなる大地のその西方~入り組む中欧のさなかに佇む内陸の国―チェコ。

この小国がチェコスロバキア社会主義共和国という名の社会主義国としてあった時代~ボヘミアの温泉地として名のあるカルロヴィ・ヴァリという町にその生を享けたハナは、その背の高さからバスケットボールのチームに所属した少女の時代にあって、そのきっかけはここに不詳ながらも、おおよそ13歳という若さにしてのちに連なるモデルの道を歩み始めた。

1998年に母国の首都たるプラハでモデルの仕事を始めることになったハナは、やがて15歳の時にこの町―プラハの小規模なモデル事務所と契約。そんな胎動の時代を越えて大きな転機を迎え見たのが、それからおおよそ3年後―2001年のことであった。

・・・『トップ・モデル・オブ・ザ・ニュー・ミレニアム・アワード』と題された、この国に屈指の名門モデル大会に参戦し、ついには優勝。それからおおよそ2年の時を経て、2003年を迎えると、さっそく母国チェコ版のハーパース・バザーの表紙に輝き、フランスの『モードの都』―パリを舞台に、レバノンの生んだエリー・サーブというファッションブランドのショーを開幕。

ザック・ポーゼンのランウェイをゆくハナ 2007年度秋季
ザック・ポーゼンのランウェイをゆくハナ 2007年度秋季

スティーヴン・マイゼルというあまりに名高い写真家の被写体となったうえで、ソマリア出身のヤスミン・ウォーセイムというモデルとともにヴォーグ誌米国版に登場し、続けて、パトリック・デマルシェリエというフランス人写真家の撮影を受けてヴォーグ誌イギリス版に登場。年も半ばを廻るとヴォーグ誌日本版の表紙を飾った。

更には米国のデイズド・アンド・コンフューズドという雑誌の表紙に姿を見せ、ジョン・ガリアーノ、ヴァレンティーノ、イヴ・サン・ローラン、・・・こうしたファッションブランド群のショーを閉幕~2004年へ。

かのスティーヴン・マイゼルとの再会のうえでヴェルサーチとエスカーダの仕事を請け、更には同人からの撮影によって数多のモデルらとともにヴォーグ誌米国版の表紙を~年も暮れゆく頃には、同誌イタリア版とロシア版の表紙を修飾。

グッチの広告を飾る眼鏡のハナ 2004年
グッチの広告を飾る眼鏡のハナ 2004年

そうして2005年を迎えると、『ブルガリ』―このあまりに歴史深いファッションブランドの香水との契約を得たうえ、米国発のヴァニティ・フェアという歴史あるファッション雑誌によって、ロシアや東欧諸国出身の数多のモデルらとともに『装いのスラブたち』と題された特集からの力強い後押しを受ける。やがてヴォーグ誌日本版の表紙を飾ってそんなこの年に幕を下ろした。

膨大な数のショーの仕事をこなしてゆくなかで、ヴォーグ誌メキシコ版の表紙に登場しもした2007年には、それまで世話を受け続けてきたDNAというモデル事務所を去り、ニューヨークに本拠を置くIMGという名門のモデル事務所に移籍。

そのキャリアもついには10年目を迎えた2008年にあっては、母国の隣国ドイツの『タッシュ』~オーストラリアの『ラッシュ』~シンガポールの『ハーパース・バザー』~スペインの『マリ・クレール』~こうした雑誌の表紙に輝いたのであった。

2008年度春季のバッジェリー・ミシュカのショーの舞台裏にて~左から、ヘザー・マークス、エミナ・ツンムライ、ジェイムス・ミシュカ、ハナ、マーク・バッジェリー、シャネル・イマン。
2008年度春季のバッジェリー・ミシュカのショーの舞台裏にて~左から、ヘザー・マークス、エミナ・ツンムライ、ジェイムス・ミシュカ、ハナ、マーク・バッジェリー、シャネル・イマン

その経歴のうちに飾ってきた広告の数々は、アニオナ、アン・テイラー、アーサー・カリマン、ブルガリ、キャロリーナ・ヘレラの香水―『シック』、エスカーダ、グッチとその香水―『エンヴィー』、ジル・スチュアート、ラ・ルデュート、マックス・マーラ、St.ジョン、トラサルディ・ジーンズ、セイ、ヴェルサーチとそのジーンズ、ザラ、・・・。

飾ってきたコレクション―歩いてきたショーの数々は、エリー・サーブ、エマニュエル・ウンガロ、アルベルタ・フェレッティ、アレッサンドロ・デラクア、BCBG・マックス・アズリア、ベナーズ・サラフプール、カルヴァン・クライン、ダイアン・フォン・ファステンバーグ、DKNY、エミリオ・プッチ、フェンディ、グッチ、ジェレミー・スコット、ルエラ、マーク・ジェイコブス、ミッソーニ、プロエンザ・スクーラー、ラルフ・ローレン、ヴェルサーチ、イブ・サン・ローラン・リヴ・ゴーシュ、シャネル、クリスチャン・ディオール、クリスチャン・ラクロワ、ジバンシイ、アレキサンダー・マックイーン、アンナ・モリナーリ、アナ・スイ、アン・クライン、キャロリーナ・ヘレラ、セリーヌ、チャド・ラルフ・ルッチ、チャイケン、クスト・バルセロナ、ドルチェ&ガッバーナ、ダナ・キャラン、ダグラス・ハーネット、ヘルムート・ラング、フセイン・チャラヤン、ジョン・ガリアーノ、ジャスト・カヴァリ、ラガーフェルド・ギャラリー、ランチェッティ、ルイ・ヴィトン、ルカ・ルカ、マシュー・ウィリアムソン、マックスマーラ、モスキーノ、ナルシソ・ロドリゲス、ニナ・リッチ、オスカー・デ・ラ・レンタ、パコ・ラバンヌ、ロベルト・カヴァリ、ロシャス、ローランド・モーレット、ソニア・リキエル、スポートマックス、ステラ・マッカートニー、ストラネス、トミー・ヒルフィガー、ヴァレンティーノ、ヴァスール・エスキヴェル、ヴィクター&ロルフ、ヴィヴィアン・タム、ザック・ポーゼン、カルロス・ミーレ、クロエ、アイザック・ミズラヒ、ジョン・ヴァルヴェイトス、ケネス・コール、マイケル・コース、リーム・アクラ、ザ・ハート・トゥルース、ワイ&ケイ、バレンシアガ、ビル・ブラス、バーバリー・プローサム、ビブロス、コスチューム・ナショナル、エルメス、ジル・サンダー、ロエベ、Phi、ロッコ・バロッコ、ヴェラ・ウォン、ヴンダーキント、ブルマリン、ジャンフランコ・フェレ、ジャン・ポール・ゴルチエ、アルマーニ・プリヴェ、バッジェリー・ミシュカ、ベルスタッフ、ボッテガ・ヴェネタ、ジャイルズ・ディーコン、ランヴァン、ブリオーニ、マーロ、ミス・シックスティ、デザイナーズ・フォー・ダルフール、・・・。

金髪に青の瞳。身長おおよそ1.80m。ベハティ・プリンスルー、ドウツェン・クロース、エリーズ・クロンベユージニア・ヴォロディーナ、ジェシカ・ミラー、ジュリア・ステグナー、リンジー・エリングソン、ナターシャ・ポーリー、・・・こうした同業者らとの交友を持ち、陶器の制作とバスケットボールが趣味。

そんなモデル―ハナ・ソークポヴァは、いつしか結婚を成した実業家の夫とともにニューヨークにその生活の居を置きながら、今日もどこかの『美』と『装い』の舞台にあって、その彩りを送り続けている。

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