パトリシア・シュミット

スイス出身の女性モデル―パトリシア・シュミット(Patricia Schmid)〔1985年1月23日生〕

2007年度春季~コステロ・タグリアピエトラのコレクションの舞台裏にてパトリシア・シュミット。
2007年度春季~コステロ・タグリアピエトラのコレクションの舞台裏にてパトリシア・シュミット。

欧州の内陸に佇む『時計』と『銀行』と『寒さ』と『つまらなさ』とで殊に有名な国―スイス。この国の北の外れのアールガウという地にあり、そのロートリストという町に生まれたパトリシア・シュミットは、西暦2005年・・・おおよそ20歳のときに、マリオ・テスティーノというペルー出身の写真家に見い出されたことで、のちに連なるモデルとしての道をゆくこととなった。

その経歴の本格的な始動は、『発掘』の翌年にあたる2006年のことであった。ジバンシー、そしてシャネルという、ともにフランス発のあまりに名高いファッションブランドのコレクションに出場。1月にフランスの『華の都』―パリで歩いたこれらのショーがすなわち自身初のランウェイの経験となった。

それからすぐ―自らを見い出したマリオ・テスティーノの撮影を受け、その写真をもってヴォーグ誌のフランス版に登場。翌月にはマリアカルラ・ボスコーノというイタリア出身のモデルとともに、同誌同国版の表紙を飾った。

2008年度春季~コステロ・タグリアピエトラのランウェイをゆくパトリシア。
2008年度春季~コステロ・タグリアピエトラのランウェイをゆくパトリシア。

年も春季になるとドイツ発のスポーツブランド―アディダスの広告の仕事を請け、実に数多の雑誌の表紙を飾りつつ、その仕事も加速の様相を見せる。アメリカ合衆国出身のスティーヴン・マイゼルという名高い写真家の被写体となったうえで、7月にヴォーグ誌イタリア版に登場。秋季に至ってはニューヨーク発のジル・スチュアートというファッションブランドの広告塔になり、更には日本発の資生堂のその化粧品部門と契約。

その怒涛とも言えた活躍の様をもってか、『2006年を象徴するモデルのひとり』―そう謳われた。

そんな年も過ぎ2007年になると、さっそくイギリスのロンドン、イタリアのミラノ、そしてアメリカ合衆国のニューヨーク、・・・これら錚々たる『ファッションの都』の数々を舞台に、マックス・アズリア、ピーター・ソム、ロダルテ、マーク・ジェイコブス、ドルチェ&ガッバーナ、・・・こうしたファッションブランド群のコレクションに出場。

4月にあっては、ヒラリー・ローダとシャネル・イマンという、ともにアメリカ合衆国出身のモデルらと並んで『ザ・トゥデイ・ショー』というNBCのテレビ番組に出演。秋季にはドイツ発のヒューゴ・ボスの広告の仕事を請け、パリに飛んで10月にクリスチャン・ディオール、エルメス、ジョン・ガリアーノのコレクションを飾り、年を締めくくった。

2007年度秋季~ベナーズ・サラフプールのコレクションの舞台裏にて、ベルギー出身のアヌーク・ルペール(左)とポーランド出身のマグダレナ・フラッコウィアック(中)とともにパトリシア。
2007年度秋季~ベナーズ・サラフプールのコレクションの舞台裏にて、ベルギー出身のアヌーク・ルペール(左)とポーランド出身のマグダレナ・フラッコウィアック(中)とともにパトリシア。

そのキャリアも2年目の年―2008年に入ると、2月にクスト・バルセロナ、ダイアン・フォン・ファステンバーグ、ロック&リパブリック、テューラなどといったブランド群のショーをニューヨークの地で歩いた。

その経歴のうえで飾ってきた広告の数々は、アディダス、ベルドーナ、シャネル、カバーガール、フェルトパウシュ、インディアン・ローズ、ジャン・ルイ・ダヴィド、ジル・スチュアート、プリーン、資生堂、ヴェルサーチ、・・・。

飾ってきたコレクション―歩いてきたランウェイの数々は、ジバンシー、シャネル、アクリス、バーバリー・プローサム、エリー・サーブ、エルメス、ジャン=ポール・ゴルチエ、ジャスト・カヴァリ、ケンゾー、ロエベ、ミッソーニ、モスキーノ、ニナ・リッチ、ポリーニ、プリングル・オブ・スコットランド、サルヴァトーレ・フェラガモ、ソニア・リキエル、ソフィア・ココサラキ、スポートマックス、ヴェルサーチ、アン=ヴァレリー・アッシュ、クリスチャン・ディオール、アントニオ・マラス、アティル・クトグル、ベルスタッフ、ボルボネーゼ、カルロス・ミーレ、キャロリーナ・ヘレラ、コステロ・タグリアピエトラ、ダイアン・フォン・ファステンバーグ、ドゥー・リー、エミリオ・プッチ、ルカ・ルカ、ルエラ・バートリー、マーク・ジェイコブス、マシュー・ウィリアムソン、マックス・アズリア、ミション・シュール、ミス・シックスティ、ナネット・レポー、オスカー・デ・ラ・レンタ、ピーター・ソム、レベッカ・テイラー、ロダルテ、サス&バイド、テューラ、ヴェラ・ウォン、ヴィクター&ロルフ、・・・。

こげ茶色の髪に茶色の瞳。その身長おおよそ1.76m。アレクサンドラ・トムリンソンアリソン・ニックスイリナ・ラザレアヌミラグロス・シュモールミラナ・ケラーなどといった同業者らとの交流を持ち、ダンスがちょっとした趣味。

そんなモデル―パトリシア・シュミットは、トップモデルとしての華々しいと言えるほどの認知と勢いは未だ持たぬながらも、ニューヨークという流行の発信源の一にその居を置きつつ、今日もどこかの『美』の舞台にありその彩を確かに放ち活動し続けている。

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