ファッション・キャピタル

ファッション・キャピタル(Fashion capital)―文字通りには『ファッションの都』―、世界各国に散在する場所―特に都市の数々のうち、いわゆるファッションの世界で際立った影響力のあるところ―あるいは主体によっては『ファッションの重視度』を定義に含む―を英語でこう呼ぶ。

アメリカ合衆国―ニューヨーク・ファッション・ウィークの舞台ともなる『世界都市』―ニューヨーク
アメリカ合衆国―ニューヨーク・ファッション・ウィークの舞台ともなる『世界都市』―ニューヨーク

華やかな印象を携え、それをもって世界にその名を馳せつつ、広く名のある有力なファッションデザイナーやモデリング・エージェンシー(モデル事務所)が籍を置いていることがしばしば。

そしてファッションの祭典―『ファッション・ウィーク』の舞台であることもしばしば。それがファッション・キャピタル―敢えて漢訳してみるならば『装都』か―である。

目次

パリ、ミラノ、ニューヨーク、...

そんなファッション・キャピタルは、伝統的な見方においては、アメリカ合衆国のニューヨーク、イギリスのロンドン、イタリアのミラノ、そしてフランスのパリ―この4つの都市が主要なるそれに挙げられてきた。いずれも世界的に名のあるファッションの祭典を催しつつ、数多の著名ファッションブランドの活動拠点を擁する都市である。

そして近年にあっては、有力な『ファッションの都市』が世界中に育ちつつあり、そのなかでも特に日本の東京の台頭が顕著で、新たな『主要ファッション・キャピタル群』の一に東京が挙げられることもしばしば。

時にはかの伝統的なファッション・キャピタル群―ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリ―に東京をあわせて新たな主要ファッション・キャピタル群とすることもしばしば見られるようになっている。

様々な番付 〜世界の勃興〜

イタリア―ミラノ・コレクションの舞台としてその名を馳せる遥か往時の帝国の古都―ミラノ。
イタリア―ミラノ・コレクションの舞台としてその名を馳せる遥か往時の帝国の古都―ミラノ。

西暦2007年―アメリカ合衆国。テキサス州のオースティンに本拠を置くグローバル・ランゲージ・モニター社は、『ファッション関係の言葉や語句の浸透度』という基準をもって、『世界のファッション・キャピタル』なるものを番付化した。

―論争の的になっているその結果は次のようなものであった。

  1. ニューヨーク(アメリカ合衆国)
  2. ローマ(イタリア)
  3. パリ(フランス)
  4. ロンドン(連合王国)
  5. ミラノ(イタリア)
  6. 東京(日本)
  7. ロサンゼルス(アメリカ合衆国)
  8. 香港(中国)
  9. ラスベガス(アメリカ合衆国)
  10. シンガポール
  11. ベルリン(ドイツ)
  12. シドニー(オーストラリア)
  13. バルセロナ(スペイン)
  14. 上海(中国)
  15. メルボルン(オーストラリア)
  16. モスクワ(ロシア)
  17. バンコク(タイ)
  18. ムンバイ(インド)
  19. サンティアゴ(チリ)
  20. リオデジャネイロ(ブラジル)
  21. サンパウロ(ブラジル)
  22. ブエノスアイレス(アルゼンチン)
  23. ヨハネスブルク(南アフリカ)
  24. ドバイ(アラブ首長国連邦)
  25. クラクフ(ポーランド)

これらの中でも小さなファッション・キャピタルであるとされているのが、ブエノスアイレス、ドバイ、香港、ロサンゼルス、メルボルン、ムンバイ、ローマ、リオデジャネイロ、上海、シンガポール、シドニー。

日本―21世紀にあってしばしば『最先端』と評されもする多様な『スタイル』を発信し続ける『桜の帝都』―宵闇の東京。
日本―21世紀にあってしばしば『最先端』と評されもする多様な『スタイル』を発信し続ける『桜の帝都』―宵闇の東京。

『花の都』―パリの興亡

フランス―世界最大のモデル・エージェンシー―エリート・モデルズが本部を置きもする、数多の名ファッションブランドを生み出してきた『花の都』―パリ。
フランス―世界最大のモデル・エージェンシー―エリート・モデルズが本部を置きもする、数多の名ファッションブランドを生み出してきた『花の都』―パリ。

次のような順位を弾き出している番付もある。[1]

  1. パリ(フランス)
  2. ニューヨーク(アメリカ合衆国)
  3. 東京(日本)
  4. ミラノ(イタリア)
  5. リオデジャネイロ(ブラジル)
  6. ブエノスアイレス(アルゼンチン)
  7. バルセロナ(スペイン)
  8. ローマ(イタリア)
  9. ストックホルム(スウェーデン)
  10. ロサンゼルス(アメリカ合衆国)
  11. 香港(中国)
  12. サンパウロ(ブラジル)
  13. 上海(中国)
  14. メルボルン(オーストラリア)
  15. モスクワ(ロシア)

更には、世界三大をパリ、ミラノ、岡山とする主張もある[2]。いずれにしても―自らの愛する『スタイル』を秘めた都市が『ファッション・キャピタル』で―それぞれの思い思いの『ファッション・キャピタル』―それが至高の『都』なのかもしれない。

資料