ベハティ・プリンスルー

ベハティ・プリンスルー(Behati Prinsloo)〔1989年5月16日生〕―この女性は、国境を跨いだ活躍を見せるナミビア出身のモデルである。

故国ナミビアのパスポートを手に笑うベハティ・プリンスルー
故国ナミビアのパスポートを手に笑うベハティ・プリンスルー

遥かなる大西洋の水面を西に見据えるアフリカの大地―ちょうど変動のときを迎えようとしていたナミビアの地に牧師の娘としてその生を享けたベハティは、南アフリカ共和国のケープタウンという町にいたある祝日の日―サラ・ドゥーカスと名乗る女性によってスカウトを受け、そこからモデルとしての道を歩むことになった。

ストーム・モデル・マネジメントという、連合王国(イギリス)と南アフリカ共和国に拠点を置く国際的なモデリング・エージェンシー(モデル事務所)の創立者―サラ・ドゥーカスは、のちに著名なモデルに成長してゆくケイト・モスを見い出しもした人物。・・・西暦2005年―16歳の頃のことだった。

かくしてその年―2005年度にカート・ガイガーというブランドの秋季の広告塔をつとめ、やがてパリとミラノ―フランスとイタリアを代表するこれら『ファッションの都』を舞台に、ミュウミュウ、そしてプラダという、名高いファッションブランドのショーを専属モデルとして歩いた。

ベハティ―2008年度―ニューヨーク・ファッション・ウィーク、ラコステのコレクションの舞台を。
ベハティ―2008年度―ニューヨーク・ファッション・ウィーク、ラコステのコレクションの舞台を。

そしてその翌年―2006年―からその更に翌年―2007年―にかけて、秋/冬季コレクションを舞台にその総数68のブランド群のランウェイを飾り、やがてその生活の拠点をロンドンに移す。

更にそれから1年も経たないうちに、イタリアの『ベルベット』、ロシアの『ヴォーグ』、イギリスの『テレグラフ・マガジン』、アメリカ合衆国の『ベルベット』、・・・などなど数多の雑誌の表紙を飾りながらにその名を馳せ、ついにはトップモデルと呼ばれるまでにその名を知らしめるのである。

その良き友のひとりとなったカナダ出身のモデル―ココ・ロシャとともにトミー・ヒルフィガーの広告を飾りもした2007年を過ぎ、2008年になってからは、まず『ギャップ』と『ダナ・キャラン・ニューヨーク』という2ブランドの春季の広告を飾り、それからすぐにヴィクトリアズ・シークレットとの契約を済ませ、米国出身のシャネル・イマンレイチェル・クラークという2名のモデルらと広告の仕事をともにした。

フセイン・チャラヤンのショーの舞台裏にて~ドイツ出身のユリア・シュテグナー(左)とスロバキア出身のキンガ・ラジャック(右)とともにベハティ 2007年度秋季
フセイン・チャラヤンのショーの舞台裏にて~ドイツ出身のユリア・シュテグナー(左)とスロバキア出身のキンガ・ラジャック(右)とともにベハティ 2007年度秋季

その経歴のうちに飾ってきた広告は、アクアスキュータム、H&M、ヒューゴ・ボス、カート・ガイガー、マーク・ジェイコブス、ミッソーニ、ニナ・リッチ、スポートマックス、トミー・ヒルフィガー、・・・。

飾ってきたコレクション―歩いてきたランウェイの数々は、アマンダ・ウェイクリー、ベティ・ジャクソン、クレメンツ・リベイロ、エマ・クック、フロスト・フレンチ、ガラニ・ストロク、ジェシカ・オグデン、ジョン・ロシャ、ジュリアン・マクドナルド、マルニ、ニコル・ファーリ、ポール・スミス、プラダ、アレッサンドロ・デラクア、アレキサンダー・マックイーン、アンナ・モリナーリ、アクアスキュータム、アツロウ・タヤマ、ブルマリン、キャシャレル、カルロス・ミーレ、キャロリーナ・ヘレラ、シャネル、コステロ・タグリアピエトラ、コスチューム・ナショナル、ダナ・キャラン、ダナ・キャラン・ニューヨーク、デレク・ラム、ディースクエアード、フェンディ、ゴースト、ジャンバティスタ・ヴァリ、ジバンシー、エルメス、フセイン・チャラヤン、ジェイ・メンデル、ジル・サンダー、
マシュー・ウィリアムソンのショーの舞台裏にて~アルゼンチン出身のロミーナ・ラナロ(左)とスイス出身のパトリシア・シュミット(右)とともにベハティ 2007年度春季
マシュー・ウィリアムソンのショーの舞台裏にて~アルゼンチン出身のロミーナ・ラナロ(左)とスイス出身のパトリシア・シュミット(右)とともにベハティ 2007年度春季
ジル・スチュアート、ジョン・ガリアーノ、ジョナサン・サンダース、ジャスト・カヴァリ、カレン・ウォーカー、ケンゾー、ラ・ペルラ、ルイ・ヴィトン、マーロ、マーク・ジェイコブス、マシュー・ウィリアムソン、マックス・アズリア、マックスマーラ、ミチコ・コシノ、ミッソーニ、ミュウ・ミュウ、モダニスト、モニーク・リュイリエー、ナルシソ・ロドリゲス、ニナ・リッチ、パコ・ラバンヌ、プリーン、プロエンザ・スクーラー、ラルフ・ローレン、リチャード・チャイ、ロクサンダ・イリンチック、サルヴァトーレ・フェラガモ、シンハ・スタニック、ソニア・リキエル、ソフィア・ココサラキ、スポートマックス、ステラ・マッカートニー、ストラネス、ヴェラ・ウォン、ヴェルサーチ、ヴィクター&ロルフ、イヴ・サン・ローラン、ザック・ポーゼン、6267、アントニオ・ベラルディ、カルヴァン・クライン、ビバ、バーバリー、チャイケン、クロエ、クリストファー・ケイン、ディーチェ・カヤック、ディーゼル・スタイルラボ、ドルチェ&ガッバーナ、エミリオ・プッチ、エンポリオ・アルマーニ、ジャイルズ・ディーコン、ジャン・ポール・ゴルチエ、カール・ラガーフェルド、ロエベ、ルエラ・バートリー、マイケル・コース、ミス・シックスティ、ピーター・ソム、ポリーニ、ラグ&ボーン、リチャード・ニコル、リック・オウエンス、テンパリー、テル・エ・バンティーヌ、ティビ、トラサルディ、ヴンダーキント、アン=ヴァレリー・アッシュ、エリー・サーブ、ロベルト・カヴァリ、アクリス、アリス・マッコール、アンジェロ・マラーニ、アン・クライン、バーバリー・プローサム、クリスチャン・ディオール、クリスチャン・ラクロワ、フランキー・モレロ、ジェネラ、ハミッシュ・モロー、ハウス・オブ・ホランド、イエンス・ラウガセン、ジェレミー・スコット、ラコステ、ランヴァン、レオナール、マーガレット・ハウエル、ポーツ1961、リーム・アクラ、トレンド・レ・コパン、アンコンディショナル、ヴァネッサ・ブリューノ、ワイ&ケイ、3.1・フィリップ・リム、アレキサンダー・ワン、ブルーノ・ピータース、エンリコ・コヴェリ、エトロ、フェルダー・フェルダー、イッサ、アイスバーグ、イザベル・マラン、ネイサン・ジェンデン、ピーピーキュー、テレクソフ、サクーン、・・・。

金色の髪に薄茶色の瞳。その身長おおよそ1.78m。バスケットボールが趣味で、特に良き仲のココ・ロシャをはじめ、ハナ・ソークポヴァ、ヒラリー・ローダ、ジュリア・ダンストールマグダレナ・フラッコウィアック、レイチェル・アレクサンダー、スヴィ・コポーネンなどといったモデルらとの交友を持つ。―そんなベハティ・プリンスルーは、いつしかアメリカ合衆国に移ってその居をニューヨークに定め、今日の『装』の世界にその彩を放ち続けている。

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