ポルタ
ユニヴァーサル・ミュージックに在籍する1988年生まれの青年―ポルタ(Porta)は、スペインはその北東部の港町バルセロナに生まれ、この街を根城に活動するスペイン語使いのラッパーである。
そのトラックには、情動的なメロディに乗せてやたらと早口で―単にスペイン語の特色に過ぎぬ可能性もあり―リリックを捲くし立てるものが多く、その振る舞いを含めた外観―少なくともそのミュージックビデオにおける―はものの見事にウィガー(wigger)である。そしてラッパーというよりはロックミュージシャンを思わせる容貌―要するに『もやしっ子風味』―をしている。
ユーチューブ(YouTube)における"La France"(Sniper)の映像の『Related Videos』(関連映像群)に"エン・ボカ・デ・タントス(En boca de tantos)"のクリップ
が紛れ込んでいたことからポルタを知ったある人物(この文章を書いている名も無き者)は、この男のトラックにひと通り触れてみたあと、このラッパーについての情報を探し始めた。しかれどもその日―2008年3月5日―の時点で日本語の情報は皆無、そして英語の情報も体系的に紹介するものは見事に皆無。同時点では、スペイン語版ウィキペディアにも単独記事が存在しなかった。
しかし、同時点におけるマイスペースのページビュー総数が170万近くにのぼること、そしてユーチューブにあるそれぞれのトラック映像の閲覧総数も同じく飛び抜けていること、その所属レーベル(ユニヴァーサル)などからして、スペイン国内(ないしはスペイン語圏)でかなりメジャーであることは間違いない。
そんなポルタは、2008年その初頭までに3枚のLPを出している。すなわち、初のLPにあたる『ノ・エス・クエスティオン・デ・エダーデス(NO ES CUESTION DE EDADES)』(2006年)、2枚目のLP―23のトラックを収めた『ノ・アイ・トゥルコ(NO HAY TRUCO)』(2007年)、そして3枚目のLP―20のトラックを収めた『エン・ボカ・デ・タントス(EN BOCA DE TANTOS)』(2008年)。
これらのうちの2枚目―『ノ・アイ・トゥルコ』は、やたらと情動的なイントロを持つ"エスタドス(Estados)"
や、同じくバルセロナを根拠に活動するバッゼル(Bazzel)というラッパーと組んだ"ミ・ロッサ・ネグラ(Mi rosa negra)"
(←最終盤のあたりでなぜか浜崎あゆみが登場@3:38)などを収める。そして3枚目―『エン・ボカ・デ・タントス』は、これと同名のトラック―刑事らしき者たちとの諍いを演じたクリップ
を有する―などを収録している。
バッゼルとの親交は深いようで、かの3枚のLPのうちの数トラックをはじめ、ミニアルバムにあたるEP―『テマス・イネディトス(Temas ineditos)』に収めたミ・ロッサ・ネグラのリミックスや、これまたしきりに情動的な―本場のギャングスタラッパーどもに聴かせたら『EMO』と罵られそうな―メロディを背後に捲くし立てるトラック―"クアンド・エストイ・シン・ティ(Cuando estoy sin ti)"
(『行けぇ、行けポルタ!』@3:03)など、様々な楽曲を通してその声を絡ませ合っている。
資料
- BIOGRAFIA - WEBSITE OFICIAL DE PORTA(公式)
- DISCOGRAFIA - WEBSITE OFICIAL DE PORTA(公式)
- DESCARGAS - WEBSITE OFICIAL DE PORTA(公式)
- Porta(2008年3月5日) - Urban Dictionary
WWW
- WEBSITE OFICIAL DE PORTA - 公式
- PoRtA - 公式マイスペース