ラティーフ
ラティーフ(Lateef)―本名をラティーフ・ドーモント(Lateef Daumont)というこのアメリカ合衆国のラッパーは、いわゆる西海岸を根城にしばしばラティーフ・ザ・トゥルーススピーカー(Lateef the Truthspeaker)という名を広く知らしめる。
西海岸のインディーズレコードレーベル―クアナム・プロジェクツの一員として活動するこの男―ラティーフ・ドーモントは、カリフォルニア州のオークランドにその生を享け、そのイースト・オークランドで育った。
その父はこの地でブラック・パンサー(その急進的な様相で往時に名を馳せた黒人解放運動体)の警護をしていた。母もまた医療関係者としてブラックパンサーとの関係を持っており、アンジェラ・デイヴィス(Angela Davis/ブラックパンサーの成員であった社会主義者の大学教授)と親交を持った人であった。こうした両親の背景は、のちのラティーフの仕事に少なからず影響を与えたものと見られている。
1990年代の前半期に、DJシャドウ(DJ Shadow)やリリックス・ボーンらヒップホップを愛好する仲間たちと共同で、クアナム・プロジェクツの前身にあたるソールサイズ(Solesides)というレコードレーベルを設立。いずれもUC Davis(カリフォルニア大学デーヴィス校)で出会った仲間たちだった。
やがて1996年にリリックス・ボーンとふたりでラティリックス(Latyrx)を組み、西海岸のシーンのうちにしだいに台頭してゆくのである。
ブラッカリシャスのチーフ・エクセル(Chief Xcel)とともにラティーフ・アンド・ザ・チーフ(Lateef and the Chief)を組んでヒップホップを放つ傍ら、テクノ界に名のあるファットボーイ・スリム(Fatboy Slim)のヒットシングル―"ザット・オールド・ペア・オブ・ジーンズ(That Old Pair Of Jeans)"と"ワンダフル・ナイト(Wonderful Night)"―に声を提供、2002年の映画『ブラウン・シュガー(Brown Sugar)』や2005年の映画『ロボッツ(Robots)』のサウンドトラックに名を連ねるなど、その活動は様々な方面にわたってその音を提供。
2007年の10月には、ギフト・オブ・ギャブとヘッドノディック(Headnodic)―ベース弾き―と組んで『ザ・マイティ・アンダードッグス(The Mighty Underdogs)』というグループを発起したうえで、一枚のEPをリリースした。
そうしてクアナム・プロジェクツの仲間たちとその仕事をたびたびともにしつつ、西海岸のうねりを今日の世に伝え続けている。
資料
- Lateef - English Wikipedia
- BLACK HISTORY MONTH / Grammy-nominated rapper tries to keep classic hip-hop alive - SF Gate: News and Information for the San Francisco Bay Area
- Lateef Dumont - IMDb
- プレリュードEP/マイティ・アンダードッグス|新譜レビュー - notrax
リンク
- Lateef The Truthspeaker - 公式
- Lateef the Truthspeaker - 公式マイスペース