戸切公園

西に糸島(いとしま)の地を見据えつつ、福岡県都・福岡市の一角をなす西区は、その文字通り、市域の内の最も西のほうに広がる。
ある冬の日の午後の戸切公園
ある冬の日の午後の戸切公園
戸切公園(とぎれこうえん)というこの小さな公園は、この区の内の南のほうの一角に佇む「戸切」(とぎれ)という町のさなかに置かれている。

この区と東の早良区との境界を兼ねもする河川・室見川。南から北へと貫流しながらやがては博多湾に注いでゆくその二級河川の西岸に広がる戸切の町は、開発の波に呑まれて刻々と変貌を遂げてゆく町々を周囲に見据えながらも、入り組む街路にどこか古い町の面影を留める。

この公園の冠する名称の由来は文字通り、かつては早良郡にあって“戸切村”と称したこの町の名にある。さらに古い時代のこの地は“平群”(へぐり)と呼ばれたところで、それが時代とともにか“戸栗”に転じ、やがて“戸切”と表記されるようになったという。

・・・此村は橋本村の枝郷にして屠兒村なり。此村戸切トキリといふは戸栗ヘグリの誤なるへし。此辺の郷名ハむかし平群ヘグリといへり。是を中比の物に戸栗と書り。又此村の南羽根戸村の地名を平切原ヘキレハルといふ。是も平群の轉化なり。再ひ轉化してトキリヘキレとハなりたるべし。
― 筑前国続風土記拾遺>早良郡>戸切村 - 青柳種信
今に至って1丁目から3丁目までの区域を有する戸切の町は、その大部分が民家の建ち並ぶ住宅地と田畑とから成っている。
南方より見られるその姿。滑り台・ブランコ・トイレの向こうに建つは納骨堂。
南方より見られるその姿。滑り台・ブランコ・トイレの向こうに建つは納骨堂。
戸切公園はその南のほうの区域たる3丁目にあって、北と南に入口を開き、三方を民家に囲まれながらにささやかな緑をたたえている。

滑り台にブランコにトイレ・・・地面に砂を敷いたその敷地。

隣接する北の区画には寺の本堂であることを思わせもする納骨堂が建ち、その隣には「戸切南住宅」という平屋の公営住宅が立ち並ぶ。その隣には市の運営による「戸切人権のまちづくり館」という社会福祉施設が建ち、そこから小道を挟んだ向こう側には壱岐南小学校が敷地を広げている。

すぐ南には「戸切集会所」という小さな社会福祉施設が佇み、町々を越えて向こう南には―遠く脊振に連なる山々の影を望んでいる。

県都の辺境と言えようところに民の暮らしをたたえる町。

古来からのその歩みを受け継ぐ戸切の町とともに―戸切公園は今日もこの地にありただ静かに開かれている。

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所在

住所は福岡県福岡市西区戸切3-17にて、最寄の電停は地下鉄七隈線橋本駅。