楽満寺

坂東太郎(ばんどうたろう)―利根川の大いなる流れを内に湛える成田市は、千葉県の北の外れにあって、かつては下総町と呼ばれた地域をその一画とする。その寺―楽満寺(らくまんじ)は、臨済宗の一ヶ寺にしてその妙心寺派に属し、鎌倉時代からの歴史を今に伝える如意輪観音(にょいりんかんのん)をその本尊に拝する。

境内に置いた恵比寿の尊像をもってしもふさ七福神の札所をも兼ねるこの寺は、その本尊をもって、安産や子育ての観音として女性の信仰を広く集めているという。

開かれたある夏の日のその山門
開かれたある夏の日のその山門

目次

歴史

その歴史は鎌倉時代(西暦おおよそ1185〜1333年)―国一禅師(くにいちぜんし)という禅宗の高僧の開基によって、この地に開山することになった建暦2年(西暦1212年)に始まったものと伝えられている。

その開基の際の本尊は、国一禅師が自らで背負ってこの地に置いた―鎌倉幕府初代将軍たる源頼朝にゆかりの尼が本尊に拝していたものでやがて国一禅師に与えた―という観音で、この逸話を背景に、『背負い観音』という行事を後世に至るまで伝えることとなった。

伽藍

関東地方の南方に位置し、太平洋の大いなる水面を南に見据える千葉県。

かつて下総町と呼ばれたところは、そのうちのまさに北の外れ―今に成田市と呼ばれる地域の一角に広がっている。

本尊―如意輪観音を安置するその本堂
本尊―如意輪観音を安置するその本堂

『坂東太郎』との異称をも持つ大河―利根川の流れを湛えるこの地域にあり、楽満寺はその流れからいささかばかり離れたところに伽藍を置いている。

その境内に祀られた恵比寿
その境内に祀られた恵比寿

神山無貫の法楽百首、大隈重信の母堂・奉安の曼陀羅、こうした事物を寺宝に有し、あまりに名高い俳聖―松尾芭蕉の句碑、しもふさ七福神の札所たるゆえん―恵比寿の像などといった事物がその境内に散在。

そして『女人観音拝み絵馬』と呼ばれる絵馬をいくつも内に有する本堂―本寺の本尊のありどころが座す。

本堂の内に納めるその本尊―如意輪観世音菩薩は『春日』なる人の作品であるという。

行事

本寺―楽満寺には、年の3月26日から16日間にわたって数十ヶ町村の人々が観音を巡拝するという『札打ち』や、春と秋に行われるという『背負い観音』などの行事が伝えられている。後者は観音の分身なるものを背負った誰かが利根川沿岸の常総の村々を巡ってゆくというもので、実に特異な行事であると評されている。

余話

月の19日が縁日。今の山号については不詳であるが、開山のときには寺号とともに『端栄』―すなわち『端栄山』との山号を称したという。[1]

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所在

住所は千葉県成田市中里308にて、電話番号は0476-96-1944、最寄の電停は滑河駅。

資料