正法寺 〔天龍山〕

福岡県都―福岡市にその伽藍を置く浄土宗の一ヶ寺、正法寺(しょうほうじ)というその寺は、その山号を天龍山と称し、その院号を八部院と称し、開基の僧たる行明の生きた室町時代(西暦1336〜1573年)に発する歴史を今も刻み続けている。

ある冬の午後の正法寺とその閉ざされた山門
ある冬の午後の正法寺とその閉ざされた山門

目次

歴史

そのごく初期―開山の時期については、その正確なところはおそらく伝えられておらず、開基の僧が行明であったことだけが史書に明らかとなっている。この行明の生きた時代が室町時代(西暦1336〜1573年)、その遷化(没)が永禄6年(西暦1563年)のことであるから、これ以前の年の開山であったものと見ることができる。

近世には浄土宗の鎮西派をその宗旨とし、住吉村―のちの同市博多区住吉―の妙円寺に属した。

時も下って、その運営による『正法寺保育園』が昭和26年(西暦1951年)に開設し、それから2年後の昭和28年(西暦1953年)にその認可を受けた。

福岡寺院探訪』という寺誌の編纂期―昭和63年(西暦1988年)〜平成2年(西暦1990年)―でその住職は33世を数えた。

伽藍

福岡市の内の南方に広がる南区の内の東方にあって、そのすぐ東と南に春日市との境界を引く横手(よこて)の町。その住宅街のさなかに正法寺の伽藍はあり、その山門を北東のほうに向けて閉ざしている。

山門を入って突き当りには本堂、その左手に『衆会堂』という、門徒の会館を思わせる施設が建ち、山門から左のところに何らかの堂が置かれている。『寺内に観音堂あり』との記述が『筑前国続風土記』の『附録』および『拾遺』に見られるが、それがこれなのであろうか。すなわち、開基の僧―行明の『假墓』と記されてもいるものである。『假墓』が何を意味するのかはここに定かでないが、とりあえずのところ・・・同人の墓のようなものであると推測することはできよう。

境内の右側には昭和26年に開設した『正法寺保育園』が位置する。側門の札によれば、この保育園ともうひとつ『正法寺ルンビニー幼稚園』という幼稚園も敷地内に併設されているようである。

いずれにしても、季節を問わず終日にわたり頑と閉ざされた山門―その先の境内は見ることかなわぬ。

古記録

筑前国続風土記附録

正法寺 ムラバシ 淨土宗鎮西派 佛堂五間六間
天龍山八部院と號す。住吉村妙圓寺に屬せり。開山は行明上人也。寺内に観音堂 行明上人の假墓也と言。 あり。

筑前国続風土記拾遺

正法寺
浄土宗鎮西派天龍山八部院と云。住吉村妙圓寺の末寺なり。開山は行明上人なり。行明の假墓あり。地蔵と云。また寺内に観音堂あり。 本藩士鈴鹿氏の祖建立するよし縁起に見えたり。

周辺

寺島公園、水城学園井尻寮、NTT井尻寮、横手南町公民館、無量寺、...

西

市立横手中学校、那珂川公園、的場橋(那珂川)、福岡新生教会、...

市立曰佐小学校、横手郵便局、曰佐幼稚園、上曰佐公園、市立曰佐中学校、柳瀬幼稚園、市営住宅柳瀬団地、福岡女学院幼稚園・中学校・大学・短期大学、市営住宅弥永団地、...

横手公園、博多温泉清水苑、横手東公園、横手二丁目集会所、市立横手小学校、井尻公園、井尻幼稚園、地禄神社、井尻公民館、井尻変電所、井尻キリスト福音館、しいのみ学園、宮竹公園、井尻集会所、...

所在

住所は福岡県福岡市南区横手3丁目20番7号にて、電話番号は092-581-0786、最寄の電停は井尻駅。

資料