Welcome to BulGAYria ;-)

Welcome to BulGAYria ;-)(ウェルカム・トゥ・ブルゲイリア ;-))〔『ようこそブルゲイリアへ ;-)』〕youtube.pngは、pesijazalという公称マケドニア在住の人物によって、2007年の5月25日にユーチューブ(YouTube)に公開された映像である。

同性愛者で『ロマ』の血を引くブルガリアの人気歌手―アジス。
同性愛者で『ロマ』の血を引くブルガリアの人気歌手―アジス。

東欧の更に東の外れに位置して黒海の水面を望むバルカンの国―ブルガリア共和国。

おおよそ4分43秒という長さのこの動画は、その題名の示す通り、この国―ブルガリアのことを紹介するという趣旨。そして・・・同じくその題名に含まれた『ブルゲイリア』という単語の示す通り、この国―ブルガリアを茶化す内容を持つ動画で、様々な写真の数々を用いてそれを展開してゆく。

―『ブルゲイリア』の風景
―『ブルゲイリア』の風景

このビデオの大意を理解するためには、ここバルカンにおける『ロマ』―いわゆる『ジプシー』と呼ばれる人々―についての知識がまずもって必要となる。というのは簡易には、『ジプシー』という存在は、ここバルカンにおいては極めて否定的に捉えられるものである―という知識のことである。

そんなこのビデオ―『ウェルカム・トゥ・ブルゲイリア ;-)』は、この国―ブルガリアにて活動する『アジス(Azis)』という名の人気歌手の写真を用い、その序盤で長きにわたってこの人物に焦点を当てる。かのロマの血を引くうえに同性愛者であるというこの人物をいわば『ブルガリアの象徴』とでもいうかのように祭り上げたうえで、次に様々な写真を用いてこの国―ブルガリアがいかに貧乏なのか・・・そうしたことを説明してゆくのである。

ユーチューブにおけるバルカンを舞台にしたこの類のビデオには非常に『よくあること』なのであるが、それらの写真の多くはその国の一般的な諸国民をではなく、かのロマの人々を捉えたものである。

―そんなこのビデオは、そのアップロードからおおよそ1年と3ヵ月後にあたる2008年8月24日の時点で、おおよそ9,700回の閲覧数を計上し、そこに総数55のコメントの数々を擁している。

資料