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最新版
福岡県都・福岡市内の西部に広がる「西区」は、西に前原市との境界を引き、東から南にかけてを「早良区」の町々に接している。『道隈西公園』(どうぐまにしこうえん)というこの小さな公園は、そのうちの「野方」(のかた)という町の一角にある。
その名称の由来はこの地の古い字(あざ)。
今に大字と1~7丁目の区域とから構成される野方の町は、古くは早良郡のうちにあって“野方村”と称した村であった。青柳種信の尽力によって後世に遺された名高い地誌『筑前国続風土記拾遺』における「野方村」の描写には、本村にあたる「中城戸」に加え、「舘屋敷」、「平原」、「廣石」、「勧心」、そして「道隈」という字が現れる。
・・・今や消失してしまって久しいこの歴史的な地名の痕跡を留める道隈西公園は、ささやかな遊具の類とともに、その敷地の範囲の半分を占める池を湛えている。これも今や消失してしまった地名―上掲の地誌に現れるところの“勧心”の字名に由来するのであろう名称の付いた「観進原池」という小さな溜め池である。
同じ字の名に由来した名を持つ「道隈公園」がわずか東方にあり、そこからすぐ南にまた同じ“道隈”という名称を冠する交差点がある。この道隈公園のすぐ北西には山王神社が鎮座し、そのすぐ北には道隈集会所、さらにいささか北へと歩くと「道隈1号公園」という小さな公園が佇んでいる。
西方に叶岳(かのうがたけ)の山影を仰ぎ見、やがては博多湾へと注いでゆく二級河川「室見川」の流れを東方に湛える野方の町。
今や開発の波に呑まれて久しくが過ぎて風情の多くを失ってしまった町の一角にあって、そこに微かながらも古来の名残を留める道隈西公園は、周囲に日々織り成される地の人々の営みの声を聞きながら、そこにささやかな水と緑の恵みを携えて今日も在り続けている。
目次 |
周辺
東
道隈公園、山王神社、道隈集会所、壱岐南小学校、戸切公園、戸切人権のまちづくり館、戸切集会所、壱岐団地南公園、壱岐団地東公園、野方教会、戸切児童広場、橋本駅、橋本田園スポーツ広場、橋本公園、橋本八幡宮、須賀神社、...
西
野方ゴルフガーデン、野方4号公園、野方中央公園、野方遺跡、野方西公園、野方東公園、エバーグリーン生松台第2集会所、生松台東公園、生松台南公園、生松台中公園、エバーグリーン生松台第3集会所、生松台中央公園、大音公園、薬師堂、...
南
大谷公園、中原公園、萩ヶ丘市民農園、大谷池、野方萩ヶ丘北公園、萩ヶ丘町集会所、観進原公園、戸切池、野方藤ヶ丘北公園、稲荷池、慈照院、藤ヶ丘幼稚園、澄男工業、壱岐丘中学校、譜代池、笹隈池、身体障害者療護施設サンハウス希望の苑、一乗寺、新池、政所池、...
北
野方5号公園、壱岐幼稚園、道隈1号公園、野方保育園、野方公園、壱岐変電所、市営野方西住宅、野方打ヶ浦公園、本願寺、野方天満宮、市営壱岐住宅、壱岐中学校、壱岐小学校、市営拾六町住宅、...
所在
住所は福岡県福岡市西区野方2-22にて、最寄の電停は地下鉄七隈線橋本駅。