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ベラルーシ出身の女性モデル―ターニャ・ディアヒレヴァ(Таня Дзягілева - Tanya Dziahileva)〔1991年6月9日生〕

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米国ニューヨーク「ブライアント・パーク」に開かれたファッション・ウィークニューヨーク・ファッション・ウィーク」にほほ笑むターニャ・ディアヒレヴァ(2007年9月8日)

西暦1991年―「白ロシア共和国」という社会主義国としてありちょうど激動の時代を迎えようとしていたベラルーシ。その内陸の地に佇むこの国の首都ミンスクに生まれたターニャは、ウクライナ人の父とポーランド系ベラルーシ人の母を持ち、弟と兄の間の娘という境遇にあって育った。

いつしかモデルとしての道を歩むようになったターニャは、2005年の9月―フランスのパリとイタリアのミラノという、伝統的な“ファッションの都”でプラダ、アレキサンダー・マックイーン、シャネル、クロエ、・・・などといった著名なファッションブランド群のコレクションを飾り、ランウェイの舞台にその姿を見せる。

・・・時に14歳。モデルとしてのその経歴が本格的に始動した瞬間であった。

次季にはさらに多くのランウェイを歩き、その傍らで2006年2月、パオロ・ロヴェルシというイタリア出身の写真家による撮影による写真を携え、ヴォーグ誌のイギリス版に姿を現す。この年には、イギリス出身のアギネス・ディーンというモデルとともに「ヒューゴ・ボス」の春季の広告を飾り、さらにフランス出身のモルガン・デュブレならびにアルゼンチン出身のミラグロス・シュモールという2名のモデルらとともに「ジャン・ポール・ゴルチエ」の広告塔となった。

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グッチの秋季コレクションのランウェイをゆくターニャ(2006年6月7日)

フランス発のファッションブランド「ランヴァン」の仕事を通してスティーヴン・マイゼルという名写真家との仕事に恵まれた2007年には、「ニナ・リッチ」の香水部門との契約を交わし、さらにエストニア出身のカルメン・カースというモデルと交代したうえで「マイケル・コース」の広告塔へ。ラルフ・ローレンでの仕事を通して、ポーランド出身のマグダレナ・フラッコウィアック、ロシア出身のヴァレンティナ・ゼリャヴァ、ならびに米国出身のシャネル・イマンなどといった同業の者らと仕事をともにした。

そのキャリアもおおよそ4年目に差し掛かり2008年になると、ディースクエアードというブランドでの仕事を通して、ポーランド出身のアンニャ・ルービック、そして同郷のマリナ・リンチュクというモデルらとともに、かの名写真家スティーヴン・マイゼルからの撮影を再び受けた。

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ラルフ・ローレンの2008年度春/夏季のコレクションの広告を飾るターニャ。

「ラルフローレン」の広告塔ともなったこの年にあっては、2月にヴォーグ誌のロシア版の表紙を飾り、さらに、ロシア出身のイリナ・クルコヴァというモデルと並んで、ブルース・ウェーバーという名高いゲイの写真家の被写体になり、このイリナとともに「セリーヌ」の広告塔となる。年も半ばを過ぎて9月になるとヴォーグ誌の日本版に登場した。

その経歴のうえで飾ってきた広告の数々は、BCBG、カルヴァン・クライン、ディオール・ビューティ、ディースクエアード、ヒューゴ・ボス、ジャン・ポール・ゴルチエ、ランヴァン、ニナ・リッチ、マイケル・コース、ラルフ・ローレン、イヴ・サン・ローラン、・・・。

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“妖精”とも“宇宙人”とも言われるターニャ―その横顔(2007年10月3日、パリに開かれたファッション・ウィークの日に。)

飾ってきたコレクション―歩いてきたランウェイの数々は、アレキサンダー・マックイーン、シャネル、クロエ、ドリス・ヴァン・ノッテンエマニュエル・ウンガロ、ジバンシー、エルメス、ミュウ・ミュウ、パコ・ラバンヌ、プラダ、アンナ・モリナーリ、アナ・スイ、アクアスキュータム、BCBG、ビバ、ブルマリン、ボルボネーゼ、ビブロス、キャシャレル、カルヴァン・クライン、キャロリーナ・ヘレラ、クリスチャン・ディオール、クリストファー・ケイン、DKNY、デレク・ラム、ダナ・キャラン、エミリオ・プッチ、エンポリオ・アルマーニ、エトロ、フランキー・モレロ、ジャイルズ・ディーコン、ジャン・ポール・ゴルチエ、ジョン・ガリアーノ、ジョナサン・サンダース、カール・ラガーフェルド、マーク・ジェイコブス、マイケル・コース、ミス・シックスティ、ミッソーニ、ニコル・ファーリ、ノワール、オスカー・デ・ラ・レンタ、ポール・スミス、プリーン、プロエンザ・スクーラー、リチャード・チャイ、リチャード・ニコル、スポートマックス、ティビ、ユニーク、ヴェラ・ウォン、ヴェルサーチ、イヴ・サン・ローラン・リヴ・ゴーシュ、ザック・ポーゼン、6267、アルベルタ・フェレッティ、アレッサンドロ・デラクア、アン・クライン、チャド・ラルフ・ルッチ、ドルチェ&ガッバーナ、ダックス、ジェネラ、ジャスト・カヴァリ、ルカ・ルカ、マーロ、マルニ、モスキーノ、ナルシソ・ロドリゲス、プリングル・オブ・スコットランド、ラグ&ボーン、ロベルト・カヴァッリ、サルヴァトーレ・フェラガモ、ソニア・リキエル、セイ、アマンダ・ウェイクリー、アルマンド・バジ、アシュリー・イシャム、ハウス・オブ・ホランド、イッサ、ルエラ、マシュー・ウィリアムソン、ネイサン・ジェンデン、ロクサンダ・イリンチック、シンハ・スタニック、ディースクエアード、フェンディ、ジャンフランコ・フェレ、アイスバーグ、ロザ・チャ、テンパリー・ロンドン、サクーン、アン・ドゥムルメステール、セリーヌ、クリスチャン・ラクロワ、ジャンバティスタ・ヴァリ、ソフィア・ココサラキ、イヴ・サン・ローラン、3.1フィリップ・リム、バッジェリー・ミシュカ、ベルスタッフ、ビル・ブラス、カルロス・ミーレ、エリー・サーブ、ガエタノ・ナヴァッラ、ガイ・マティオーロ、ラコステ、ランヴァン、ニコール・ミラー、ニナ・リッチ、ポール&ジョー、ポーツ1961、ラルフ・ローレン、ロッコバロッコ、ラフィアン、ソニア・フォルトゥーナ、トミー・ヒルフィガー、ヴァレンティノ、アレクシス・マビル、ジョルジオ・アルマーニ・プリヴェ、・・・。

ブロンドに青の瞳。身長おおよそ1.80m。「ロシア人」ではなく「ベラルーシ人」。アンナ・マリヤ・ウラツェフスカヤ、キャサリン・マクニール、シャネル・イマンキム・ヌールダ、ララ・ストーン、マリナ・ペレス、マリナ・リンチュクミカエラ・コチアノヴァ、・・・などといった同業者らとの交流を持ち、写真撮影が好き。

そんなターニャ・ディアヒレヴァは、「エルフ」のような―時に“「宇宙人」のような”・・・その容貌にそのような評をしばしば受けつつ、今日もどこかの“美”と“装い”の舞台へその輝きを放ち続けている。

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“豪勢なもの食べてるよ私。寿司でしょ、肉でしょ、ステーキでしょ。確実にあなたより食べてる。”
〔I eat gorgeous food. I eat sushi, I eat meat, I eat steaks. I eat more than you, I’m sure.〕
―「ありえないほど痩せたモデルの最新例」として『ニューヨーク・マガジン』の取材を受けた際に(2007年)。
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