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2008年1月5日 (土) 00:01の版

ドイツ連邦共和国の首都―ベルリンの南の外れに位置するテンペルホーフ(Tempelhof)という町は、テンペルホーフ・シェーネベルク(Tempelhof-Schöneberg)と呼ばれる地区の一画を占め、13世紀に始まる歴史をそこに刻み続けている。

画像:テンペルホーフ 1243083876.jpg
テンペルホーフの夕闇

ナチス・ドイツにゆかりのテンペルホーフ国際空港の所在地でもあり、今に数多の公園を擁するこの町のその歴史は、ちょうど西暦1247年―パレスチナから追放されたテンプル騎士団の戦士たちによって開かれたことに始まる。これすなわちその名の由来である。

この地をその活動の拠点とすることを目論んだテンプル騎士団は、ライン川のあたりからやってきた15家族―土地を持たず財産の相続もできなかった農民の子息たち―に肥沃な土地と保護を与えた。当時はコムトゥールホーフ(Komturhof―『騎士長の法廷』か)という名で、その中心部は、元は要塞づくりで池に囲まれていたという。

そのテンプル騎士団の支配も終焉の時を迎えると、次に訪れた聖ヨハネ騎士団がその支配を引き継いだ。

近代に至るまでその中心部には巨大な丸石の埋め込まれた教会があった。中世と呼ばれる頃から連綿と町の歴史とともに在り続けてきたこの教会は、第二次世界大戦の戦禍を被ったことで破壊され、のちに復興された木骨造りの塔をその痕跡として今に遺すのみである。

余話

テンペルホーフは海を越えた2つの町と姉妹都市の契りを結んでいる。すなわち、チャールストン(アメリカ合衆国サウスカロライナ州)とナハリヤ(イスラエル)。

資料