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版間での差分
2007年12月20日 (木) 18:59の版
人類の歴史のの折々を彩ってきた諸事物の顕彰と継承―世界遺産(せかいいさん)についての数多の書を世に送り出している『世界遺産を旅する会』の編纂によって西暦2000年の正月に上梓された書籍―世界遺産 厳選 55(せかいいさん げんせん ごじゅうご)は、この地球上に散在する世界遺産のうちの55個のそれに着目し、それらの姿を写真とともに綴り収めた文庫本である。
のちに出版された世界遺産極める55に同じく、収録の各々の世界遺産についてただ客観的事項の記述に終始するのではなく、どこか叙述めいた文章をもってそれらの描写を行うとともに、全色(フルカラー)を用いた数多の美しい写真を随所に据えている。
頁を跨いだ見開き全体が写真になっていることもある。その中でも特に、38頁から次頁に跨る朝もや―または夕闇―のなかのブダペスト、170頁から次頁に跨る宵闇のケルン大聖堂には圧倒されること間違いなし。
頁をめくるたびに血に宿ろう―大いなる世界の旅情の息吹よ。
目次 |
構成
『美しい古都を歩く』
- ヴェネツィアとその潟(イタリア)
- シエナ歴史地区(イタリア)
- 古都トレド(スペイン)
- グラナダのアルハンブラ、ヘネラリーフェとアルバイシン(スペイン)
- 歴史的城壁都市カルカッソンヌ(フランス)
- ザルツブルク市街の歴史地区(オーストリア)
- ブダペスト、ドナウ河岸とブダ城地区(ハンガリー)
- ドゥブロヴニク旧市街(クロアチア)
- タリン歴史地区(エストニア)
- イスタンブール歴史地区(トルコ)
- サナアの旧市街(イエメン)
- ヒヴァのイチャン・カラ(ウズベキスタン)
- サルヴァドール・デ・バイーア歴史地区(ブラジル)
『古代遺跡を巡る』
- メンフィス周辺のピラミッド地帯(エジプト)
- アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群(エジプト)
- グレート・ジンバブエ遺跡(ジンバブエ)
- ティムガッド(アルジェリア)
- アテネのアクロポリス(ギリシア)
- ポンペイ、エルコラーノ、トッレ・アヌンツィアータの遺跡(イタリア)
- ペトラ(ヨルダン)
- ペルセポリス(イラン)
- アンコール(カンボジア)
- ラパ・ヌイ国立公園(チリ)
- ティカル国立公園(グアテマラ)
- マチュ・ピチュの歴史保護区(ペルー)
- ナスカとフマナ平原の地上絵(ペルー)
『大いなる自然に出会う』
- ヨセミテ国立公園(アメリカ)
- グランド・キャニオン国立公園(アメリカ)
- イグアス国立公園(アルゼンチン/ブラジル)
- ガラパゴス諸島(エクアドル)
- カナイマ国立公園(ベネズエラ)
- ハワイ火山国立公園(アメリカ)
- 黄山(中国)
- 屋久島(日本)
- ハー・ロン湾(ベトナム)
- ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩石群(トルコ)
- ジャイアンツ・コーズウェーとコーズウェー海岸(イギリス)
- ンゴロンゴロ自然保護区(タンザニア)
- グレート・バリア・リーフ(オーストラリア)
- テ・ワヒポウナム(ニュージーランド)
『祈りの地を訪ねる』
- モン=サン=ミシェルとその湾(フランス)
- ケルン大聖堂(ドイツ)
- ヴィースの巡礼教会(ドイツ)
- リラ修道院(ブルガリア)
- キジ島の木造教会(ロシア)
- ラヴェンナの初期キリスト教建築物群(イタリア)
- プエブラ歴史地区(メキシコ)
- イスファハンのイマーム広場(イラン)
- エルサレム旧市街とその城壁(ヨルダンによる申請)
- ボロブドゥル寺院遺跡群(インドネシア)
- 石窟庵と仏国寺(韓国)
- サーンチーの仏教建造物(インド)
- ダンブッラの黄金寺院(スリランカ)
- エローラ石窟群(インド)
- カジュラーホの建造物群(インド)
エッセイ
- 『「芸術の樽」イタリアの街角から』 - 中丸三千繪
- 『ヤクスギの森とともに二五年』 - 水越武
- 『インド聖地巡礼』 - 畠中光享
コラム
- 『世界遺産の危機と修復』
- 『日本の世界遺産』