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2007年12月4日 (火) 13:24の版

福岡県の県都―福岡市にその伽藍を置く浄土宗の一ヶ寺、正法寺(しょうほうじ)というその寺は、その山号を天龍山と称し、その院号を八部院と称し、開基の僧たる行明の生きた室町時代(西暦1336~1573年)に発する歴史を今も刻み続けている。

画像:正法寺 IMGP9920.JPG
ある冬の午後の正法寺とその閉ざされた山門

目次

歴史

そのごく初期―開山の時期については、その正確なところはおそらく伝えられておらず、開基の僧が行明であったことだけが史書に明らかとなっている。この行明の生きた時代が室町時代(西暦1336~1573年)、その遷化(没)が永禄六年(西暦1563年)のことであるから、これ以前の年の開山であったものと見ることができる。

近世には浄土宗の鎮西派(ちんぜい-)をその宗旨とし、住吉村(すみよし-)―のちの福岡市博多区住吉―の妙円寺(みょうえんじ)に属した。

時も下って、その運営による『正法寺保育園』が昭和26年(西暦1951年)に開設し、それから2年後の昭和28年(西暦1953年)にその認可を受けた。

福岡寺院探訪の編纂期―昭和63年(西暦1988年)~平成2年(西暦1990年)―でその住職は第33世であった。

古記

  • 『正法寺 ムラバシ 淨土宗鎮西派 佛堂五間六間
天龍山八部院と號す。住吉村妙圓寺に屬せり。開山は行明上人也。寺内に観音堂行明上人の假墓也と言。あり。』
― 筑前国続風土記 附録
  • 『正法寺
浄土宗鎮西派天龍山八部院と云。住吉村妙圓寺の末寺なり。開山は行明上人なり。行明の假墓あり。地蔵と云。また寺内に観音堂あり。本藩士鈴鹿氏の祖建立するよし縁起に見えたり。
― 筑前国続風土記 拾遺

伽藍

福岡市の内の南方に広がる南区(みなみ-)の内の東方にあって、そのすぐ東と南に春日市(かすが-)との境界を引く横手(よこて)の町。その住宅街のさなかに正法寺の伽藍はあり、その山門を北東のほうに向けて閉ざしている。

山門を入って突き当りには本堂、その左手に『衆会堂』という、門徒の会館を思わせる施設が建ち、山門から左のところに何らかの堂が置かれている。もしかすれば上掲の古書にある『観音堂』がこれなのであろうか。すなわち、開基の僧―行明の『假墓』とも記されているものである。『假墓』が何を意味するのかはここに定かでないが、とりあえずのところで、同人の墓のようなものであると推測することはできよう。

境内の右側には昭和26年に開設した『正法寺保育園』が位置する。側門の札によれば、この保育園ともうひとつ『正法寺ルンビニー幼稚園』という幼稚園も敷地内に併設されているようである。

いずれにしても、季節を問わず終日にわたり頑と閉ざされた山門―その先の境内は見ることかなわぬ。

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所在

住所は福岡県福岡市南区横手3丁目20番7号にて、電話番号は092-581-0786、最寄の電停は井尻駅。

資料