notrax

東京都渋谷区にその根城を置くネットコンシェルジェという株式会社が提供するブラックミュージックのポータルサイト―それがnotrax(ノートラックス)である。

各コンテンツの最古のログの時期から見て、2004年の前半期頃に始動したものと思われるこのウェブサイトは、『商業化して久しいヒップホップへの失望の声』を踏まえ、そして編集長―尼口友厚自身の同様の失望の念を背景に、ヒップホップを取り巻く問題を『優れたアンダーグラウンドのタイトルを紹介していないメディア』にあるものとし、『メジャーやマイナーという枠に囚われることなく新しい才能と優れたタイトルを常に紹介してゆく』―そのような理念を明らかにしている。

トップページの全タイトルは2008年の5月頃まで『notrax _ 100% Black Music _』であったが、この月の末に行われた大改装とともに『notrax _ 100% Black Culture _』に生まれ変わった。ある検索エンジンの一行解説によれば、『ヒップホップとR&Bの話題を中心に扱う、ブラックミュージック専門の情報サイト』。[1]

『ヒップホップのあらゆる最新情報を見ることができる』という声もある[2]ように、膨大な情報量を控え、そのニュースの数々は『Yahoo!ニュース』に配信されることもあるという。

コンテンツ

  • NEWS(ニュース) - 文字通り、ブラックミュージックに関するちょっとしたニュースを配信してゆく。2004年4月からのログが保存されている。
  • INTERVIEW(インタビュー) - 文字通り、ブラックミュージックに関する様々なアーティストらへのインタビューを収納。2008年5月の末に起こされたもので、廃止された『Topix(トピックス)』の後継でもある。
  • FORUM(フォーラム) - いわゆる掲示板。シンクソートというソフトウェア企業の製品で構築された掲示板で、参加者が立ち上げたひとつの議題(トピック)に対して参加者が返信できるという仕組みになっており、議題別のアクセスランキングも用意されている。
  • Mic Relay(マイク・リレー) - ここnotraxでフィーチャーを受けている(と見られる)DJ MITSU THE BEATSという人物の日記。
  • ARTIST DATABASE(アーティスト・データベース) - ブラックミュージックに関した様々なアーティストらについてのちょっとした紹介頁のデータベース。2008年5月頃までは『Bands(バンズ)』と題されていた。その数は膨大である。
  • REVIEW - ブラックミュージックに関した作品のレビュー群。2008年5月頃までは『Lock the S**t(ロック・ザ・シ○ト)』と題されていた。2004年4月からのログが保管されている。
  • MUSIC VIDEO(ミュージック・ビデオ) - ブラックミュージックに関した作品のミュージックビデオ群(YouTube)を置いているところで、2008年5月30日の時点で1696本がある。2008年5月頃までは『Video Bunch Up(ビデオ・バンチ・アップ)』と題されていた。
  • STORE(ストア) - ブラックミュージック周辺のブランド―主に服―を扱う全国のいくつかのショップの紹介。『Ebony Pages(エボニー・ページズ)』ともいい、各々の店舗による自己紹介と見られる。
  • MAIL MAGAZINE(メール・マガジン) - notraxの月2回配信のメールマガジンの購読の登録をするためのページ。
  • EVENT CALENDAR(イベント・カレンダー) - ブラックミュージックに関した様々なアーティストらの日本公演についての情報。2008年5月頃までは『Live Acts Event(ライブ・アクツ・イベント)』と題されていた。

廃止

  • Topix(トピックス) - 文字通り、ブラックミュージックに関したその月の真新しい話題を取り上げていたもの。2004年5月からのログが保存されていたが、2008年5月頃に廃止となり、新たに起こされた『INTERVIEW(インタビュー)』に引き継がれた。
  • Special(スペシャル) - 読者プレゼントなどの特別企画を提供するページ。2008年の5月頃まで存在していた。

資料