Booba
Booba（ブゥバ）―本名Elie Yaffa（エリ・ヤッファ）〔1976年12月9日生〕―B2O、B2OBA、92iなどの異称をも持つこのフランスのラッパーは、この国のヒップホップのうちでも最も名のある部類のMCだ。
この国の数多のラッパーたちと同様に、時に攻撃性を秘めもするその先鋭的なリリック（詩）はしばしば論争の種となる。
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通史
エリ―のちのブーバは、西暦1976年―セネガル人とフランス人（ユダヤ系）の両親のもと、パリの西部郊外のブローニュ=ビヤンクール(Boulogne-Billancourt)に生を享け、1980年代から90年代にかけてのアメリカのヒップホップに影響を受けながら育った。
そのラッパーとしての日々が始まったのは1994年のことであった。ラッパーのAliと組んでLunatic（リュナティック）というデュオを結成し、翌1995年にSortis De L'ombreを制作。・・・するも、その翌年の1997年にタクシー強盗をやらかし、翌1998年まで服役。
2000年になるとリュナティックの名のもとで『45 Scientific』という新たなレコードレーベルを立ち上げ、"Mauvais Œil"を発表した。
それから2年後の2002年には、自身初のソロアルバムとなるLP―"Temps Mort"を発表し、各方面からの賞賛を受ける。翌2003年にフランス映画の『Taxi 3』が公開されると、その楽曲"Tout c’qu’on connaît"がそのサウンドトラックを飾った。
やがてレーベルを『Universal』に移り、2枚目のアルバムとなる"Panthéon"を2004年に発表。この年には自らで衣服ブランドの"Ünkut"を立ち上げ、Xbox 360のセインツ・ロウ(Saints Row)というゲームのオンライン市場(Xbox Live Marketplace)でイチオシとして取り上げられるなどした。
続けてその翌年に"Autopsie"を、更に翌年の2006年にLP―"Ouest Side"を発表。3枚目のアルバムとなったこの"Ouest Side"は、おおよそ30万枚もの売り上げを記録することになった。
近年にあっては、エイコン（Akon(アメリカ合衆国のR&Bシンガー/ラッパー)）の楽曲"Gun In Hand"に参加するなどしつつ、2007年には"Autopsie"の第二弾となる"Autopsie Vol.2"を発表した。
様相
身長おおよそ192cm。フランスの他の多くのラッパーたちもそうであるが、ブーバも移民の血を引くラッパーである。そしてそのほかの多くのラッパーたち―例えばNTMやSniperなど―と同じように、しばしば過激なリリックをまくし立て、この国の『何か』を攻撃するのだ。一方で"Ouest Side"収録の"Pitbull"
のような止め処なく悲しげなナンバーを作ってしまうことがある。
2006年には母親と兄弟が誘拐されたようで、そのことで警察に連絡したとのことである。
ブーバの拠点―フランスにSinikという有名なラッパーがいる。このラッパーとは反目の最中にあるという。
D
LP
- 2002 : Temps Mort
- 2004 : Panthéon
- 2006 : Ouest Side
Mixtapes
- 2005 : Autopsie volume 1
- 2007 : Autopsie volume 2
Lunatic
- 1995 : Sortis De L'ombre
- 2000 : Mauvais Œil
- 2006 : Black Album